ウチサカさんのトレイル案内。神奈川県[大丸山]

トレイルランニングのシーンを黎明期から取材してきたレジェンドエディター・内坂庸夫さんが、さまざまなトレイルをランナーの視点で紹介。コースのGPSデータも公開中!

取材・文/内坂庸夫 撮影/石原敦志 トレイルランナー/山下晃和

大丸山トレイル

ウチサカさんってこんな人

横浜市の最高峰大丸山157m。

みなさんは多摩三浦丘陵という名称をご存じでしょうか? イルカ丘陵とも呼ばれているんだけどな。関東平野の西側に南北に連なる丘陵の総称のことで、全体像がまるで西(左)を向いた「イルカ」にそっくりなのでこの名前。

イルカのくちばし(じゃないけど)部分が高尾の山域、胸のあたりが八王子や町田、腰と尾びれが三浦半島にあたります。

つまり、海っぷちの城ケ島や剱崎あたりから高尾山までずーっと丘が続いているわけ。そしてイルカのおへそあたりが横浜のたくさんの自然公園、市民の森。そう、ここらはトレイルだらけなんです。

今回はそれらから能見堂緑地、釜利谷市民の森、金沢自然公園、金沢市民の森、氷取沢市民の森、瀬上市民の森をつなぎます、途中で横浜市の最高峰(!)大丸山(おおまるやま)に立ち寄りましょう。

京浜急行金沢文庫駅からJR根岸線港南台駅までの12km。超フラットです、えんえん走れます。さあ行くよ、GPSデータを時計や電話にDLしておきましょう。

京急金沢文庫(八景ではなく)駅からスタートです、線路沿いからすぐに住宅街へ、六国峠ハイキングコース/入り口のサインから始まります。ゆるっと上ったところが能見堂緑地、広い草地の尾根道です。ずんずん進みましょう。

能見堂緑地から先はフラットというか、むしろ下りです。

いつの間にか「六国峠」のサインの代わりに「金沢自然公園・天園」の文字が登場、そっちです。横浜横須賀道路釜利谷ICの脇を通って釜利谷市民の森へ、いつの間にか金沢自然公園になっちゃって、金沢動物園に到着です。

トレイルは動物園入り口ゲートの右奥に続いていて、あれれ、板張りの庭園遊歩道に到着。小道はロープで仕切られてシダ類の植生。そこに渓流がサラサラ、ちょっと別世界。突き当たりの階段を上って再び「横横」沿いに進みます。分岐があったら「金沢市民の森」または「天園・鎌倉」方面を選びましょう。

横横を橋で越えたら、600mほどで「天園・鎌倉」方面と「港南台・瀬上市民の森」方面の分岐。めちゃ混みの鎌倉には行かず、後者の「港南台〜」を選びます、鋭角に右(北)へ。おっと、その分岐の手前右手に「関谷奥見晴台」があります。

さあその分岐の先、500mほどで横浜市の最高峰大丸山。たった157mだけどなかなかのビュー、横浜ベイサイドと東京湾がどーんです。

コースをちょっとそれるけど、ここが横浜市最高峰の大丸山、横浜の海が目の前に広々と。

そこからは広くて平坦な快適トレイル、長いですよー。瀬上市民の森・馬の背休憩所の先でようやく街に下ります。全部で12㎞です。

コースマップ

途中までは人気の(混雑の)鎌倉/天園を目ざすコースですが、関谷見晴台の先で港南台方面に方向転換します。『横浜市の円海山周辺マップ』を検索するとこのコースはもちろん、まわりの緑地や自然公園なども詳しく紹介されています(西が真上です、ご注意)。

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GPSデータは「.gpx」形式です。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「グーグルマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。

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