ウチサカさんのトレイル案内。神奈川県[城山湖]
トレイルランニングのシーンを黎明期から取材してきたレジェンドエディター・内坂庸夫さんが、さまざまなトレイルをランナーの視点で紹介。コースのGPSデータも公開中!
取材・文/内坂庸夫 撮影/石原敦志 トレイルランナー/山下晃和
ウチサカさんってこんな人
城山湖ぐるりトレイル
夏、青空にぽっかり白い雲。標高の高い山に出かけるのもいいけど、午前の早い時刻にサクッとひと走り、アクセスのいい低山を、というのはいかがでしょう?
ここで紹介するのは高尾の南山稜につながる町田市と相模原市の境あたり、東西にいったりきたり。城山湖を大きく時計まわりするので、「城山湖ぐるりトレイル」と勝手に名づけました。
そして高尾南山稜にちょっとだけお邪魔しますが、起点終点はめちゃ混雑の「JR高尾駅」でも「京王線高尾山口駅」でもありません、JR横浜線相原駅です。
相原駅からいきなり走り出してもいいけれど(ちゃんとトレイルがあります)、ここでは時間節約とサクッとの意味からバスを利用します。
さあ行くよ、いつものようにGPSをDLしておきましょう。相原駅から神奈中バス(法政大学行き)で円林寺前バス停へ。GPS通りに西に進みます。
川を越えてその先で都道48号を(横断歩道があります)渡りましょう、びゅんびゅん走るクルマにご注意。すぐ先が小松ハイキングコースです。
これが里山にしては自然豊かな気持ちのいいコースで、地元の人たちのお散歩コース、きっとあなたはのんびり歩きの高齢の方たちに出会うでしょう、どうかお気遣いと挨拶を。
金刀比羅宮への参詣道でもあるこのトレイル、困ったことに走れちゃうゆるい斜度。なので走りっぱなし、まずは小松城跡、そしてお侍さんが会議を開いたという評議原(桜と紅葉の名所です)の広場。
その先で舗装路にぽんと出て、そこが金刀比羅宮への階段、入り口です。階段を上らず、舗装路をそのままGPS通りに左へ、急坂を上ると城山発電所、その先で再びトレイルです。
ここも走れるゆるい斜度の上り、南山稜コースに合流したらすぐに榎窪山、そして三沢峠です。
さあ、ここから下り。ここでもハイカーさんに出会うかもしれません、ハイカーさんに気がついたら走ることをやめて、歩いてすれ違いましょう。
歩く人にとって、走って近づくランナーは怖いし、不愉快ですから。高尾グリーンセンターの先は渓流沿いの林道、真夏でも涼しいです!
おっと、左にお地蔵さんが見えたら鋭角に右折、草戸峠に上がります。さらに草戸山に進んで、そこから城山湖の散策路に入ります。
ダム堰堤の先に金刀比羅宮です、そこからは小松ハイクコースの下りを楽しみましょう。ここでも歩く人たちに出会ったら、ゆっくりと。
コースマップ
相原駅から円林寺前バス停へ(運行時刻の確認を)。今回の最高峰が三沢峠手前の榎窪山420m、そして標高グラフをご覧ください、どのくらい走りやすいかおわかりでしょう。全行程およそ12㎞、標高差累積は387m、つまりゆるゆる。涼しい渓流もついてきます。
GPSダウンロードはこちら!
GPSデータは「.gpx」形式です。GPS時計各ブランドのアプリで読み込めます。GPS時計がなくてもスマートフォンの地図アプリを使ってダウンロードできるし、「グーグルマップ」を開いて「マイマップ」に取り込むこともできます。また、「.gpx」形式はMacアプリの「トレイルノート」で開いて編集することができます。
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雑誌『Tarzan』の連載「ターザン トレイルズ」はFacebookとも連動して、トレイルの紹介を行なっています。みなさんからのコメント、メッセージ待ってまーす。