腹凹メシには“そのまま食材”。タンパク源&腸活食材で内臓脂肪を落とす|腹が凹む7つの習慣③
出てるお腹を凹ませたい。とはいえ辛いフッキンはやりたくないし、食事の内容を大きく変えるのはどうせ続かない…。こんな自分でもお腹は凹ませられる? その問いに対する答えはイエス。「凹ます」のは「割る」ほど難しくない。ちょっとした習慣を取り入れるだけで十分なのだ。今回着目するのは「食材選び」。ヘルシーな自炊習慣がなかなか身につかないなら、調理の手間が不要で即食べられる“そのまま食材”を用意したい。タンパク源と腸活食材をラインナップしておくのがオススメ。
取材・文/井上健二 撮影/森山将人 スタイリスト/佐藤奈津美 ヘア&メイク/潮 良子 取材協力/栗原毅(栗原クリニック東京・日本橋院長、医学博士)、牛尾理恵(料理研究家)
初出『Tarzan』No.878・2024年4月18日発売
用意したいのは、タンパク源と腸活食材
無駄な脂質のカットは、お腹を凹ます第一歩。でも、外食やテイクアウトが多いと揚げ物など脂質過多の食事に偏りがち。自炊なら脂質カットは自在だが、なかなか続かない。
「そこで便利なのが、面倒な調理をしなくてもスグに食べられる“そのまま食材”。外食以上、自炊未満で余分な脂質の摂取が減らせます」(料理研究家の牛尾理恵さん)
そのまま食材で用意したいのは、タンパク源と腸活食材。タンパク質が足りないと、筋肉が分解されて代謝が落ち、内臓脂肪は減りにくい。何よりタンパク質を多めに補給したいのは、朝食と食間。睡眠中は絶食しており、寝起きは筋肉のタンパク質が絶賛分解中。食間の空腹時も同様だ。朝食と食間には、低カロリーで良質なタンパク質が補えるそのまま食材をフル活用すべし。
腸活食材は、腸内細菌の餌となる食物繊維を含むもの。ナッツ類や野菜、果物だ。腸内細菌が食物繊維を発酵して作る短鎖脂肪酸は、代謝を上げて内臓脂肪の分解をサポートしてくれる。ナッツは食間、野菜はサッと洗って食事にプラスし、果物はデザートの代わりなどに楽しもう。
タンパク源
タンパク質は体重1kg当たり1.2〜1.5gを目標に。とくに朝食と食間に不足しないよう気を配ろう。
腸活食材
内臓脂肪を減らすなら、足元の腸内環境の見直しから。腸内細菌が喜ぶような食物繊維を腸まで届けよう。
他にも…おすすめな腹凹習慣
冷たい水を飲む
水分補給するなら10度以下の冷水で。「1kcalとは、1Lの水の温度を1度上げるのに必要なエネルギー」(パーソナルトレーナーの神戸貴宏さん)。仮に、10度の冷水500mLを飲むと、その分を平熱の36度まで上げるのに13kcal消費する。微々たるものだと侮るなかれ。毎日続けると、1か月で5kmほどのジョギングに匹敵するカロリーが燃焼できる計算となる。
高カカオチョコレートを食べる
「カカオ分70%以上の高カカオチョコレートには、余分な内臓脂肪や脂肪肝を減らす働きがあります」(消化器内科医の栗原毅先生)。秘密を握るのは、カカオポリフェノール。体脂肪の蓄積を抑える作用がある。加えて高カカオチョコには食物繊維もたっぷり含まれる。食物繊維は糖質の体内への吸収をスローダウンするから、体脂肪蓄積を招く食後高血糖が防げる。