実は初心者にも優しい。波乗りデビューはノースショアで:ターザン的オアフ島ガイド
【ターザン的オアフ島ガイド】ではハワイ・オアフ島のフィットネスな魅力を紹介。サーフィンの聖地・ノースショア。真冬はプロも恐るビッグウェーブが発生することで知られるが、実は初心者にも優しいスポットがいくつもある。今回は50代オカサーファー(死語かも?)エディターの波乗り体験記とともに、初心者におすすめのサーフスポットや気をつけるべきポイントをご紹介。
編集・取材・文/岩瀬英介 撮影/Pakkai Yim
初出『Tarzan』No.868・2023年11月2日発売
習った人:岩瀬英介さん
ハワイ在住エディター。大手出版社勤務を経て2009年ハワイ移住。編集長としてハワイの各種メディアを手掛ける。『Forbes Japan』コラムニスト。ハワイ在住ながらすっかりオカサーファーの53歳。
教えてくれた人:カラニ野﨑さん(写真中央)
初心者から上級者まで日本語でレッスンを提供。カラニさんは生まれも育ちもノース。奥様はノースに移住した体験をYouTubeで発信している。TEL:808-426-0719 HPはこちら
意外にもノースショアの波は初心者にやさしいという事実
「ノースショアは波が大きくて、怖いと思っているでしょ」
朝、ラニアケアビーチで待ち合わせるなり、思っていたことをズバリ指摘してきたカラニ先生。
「7マイルズミラクルといわれるほど短い海岸に30以上のサーフポイントがひしめくのがノース。ポイントの選択肢が多いんです」。
さらに、波のパワーがあるので同じポイントでも波に乗れる場所が複数ある。「つまり初心者も波に乗れるチャンスが多いんですよ」(カラニ先生)。
結果として波の奪い合いが起きにくく、皆が余裕を持って波乗りを楽しむことができるわけだ。もちろん真冬のノースはプロも恐れおののくビッグウェーブが発生する。ただ細かく選べば初心者が楽しめるポイントはいつもあるそうだ。
「ノースで経験を積んだプロに案内してもらうのが大切。カレント(潮流)で流されることもありますから」とカラニ先生。
サーフィン経験者でも「アドバンスト」というコースでさらに腕に磨きをかけるレッスンを受けるといいそうだ。
「とにかく波にたくさん乗ってもらう」と言う先生のレッスンは楽しくて、最近サーフィンから遠のいていたオッサンサーファーもすっかり上達した錯覚に。
やっぱりプロに教わるのが上達の近道。ノースショアで波乗りデビューも、決して夢ではないのだ。
初心者にもオススメ!North Shoreサーフスポット
ラニアケアビーチ
チャンズビーチの隣で「亀ビーチ」と呼ばれ亀を目的に観光客が多く集まる。今回のレッスン場所はここ。波が割れるスポットが多くレベルに合わせて波を選べるのが特徴だ。
チャンズリーフビーチ
ノースの中ではメローでライトな波質で初心者やロングボーダーが集まる。
プエナポイント
ハレイワの街から程近いビーチパーク。ほかのビーチに比べ波は小さめ。
「ノースでサーフィン」ココに気をつけろ
① 遠浅なのでリーフ(珊瑚礁)に注意
ほとんどのビーチは遠浅で、海底は珊瑚礁になっていることが多い。だからこそ良い波が立つのだけれど、手や足で深く掘らないように気をつける必要がある。カレントも強いのでビーチに目印を見つけて流されないように。
② ボードに立つ動作はゆっくりと
カラニ先生によれば、ノースショアの波は長く乗れるのでテイクオフ(乗り始め)で焦らないことが大事。ゆっくりと膝をカラダに引き寄せて波がボードを押すのを感じてから立ち上がっても十分にその後の波を楽しめるのだ。
③ 波のパワーが強いのでスタンスは広く
私が最初に指摘されたのがこれ。スタンス(両足を置く間隔)を広くすると腰に力が入りやすくなり、ボードを動かしやすくなる。前足重心でアクセル、後ろ足重心でブレーキをかけてスピード調整する時も力が入りやすい。
ノースショアに来たらついでにグルメ探訪も
ノース名物のガーリックシュリンプはカフク地区を中心に人気店がひしめく。ハレイワの〈ププケア・グリル〉はカラニ先生ご夫妻のオススメ。
醬油照りチキンや手巻き寿司など日本ゆかりのメニューも揃う。「ローカルでいつも混雑するのでオンラインオーダーしておくとGood」とのこと。
〈ロミーズ カフク プラウン&シュリンプ〉
- 住所:56-781 Kamehameha Hwy., Kahuku
- TEL:808-232-2202。
- 営業時間:10:00~18:00
- 定休日:無休
〈ププケア・グリル〉
- 住所:59-680 Kamehameha Hwy., Haleiwa
- TEL:808-779-7943
- 営業時間:11:00~17:00
- 定休日:月曜
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