2023年秋:必要な機能をバランスよく!定番&安心感のランシュー6選
数々のランナーに履き継がれているロングセラーモデル、ブランドを代表する看板モデルには、愛される理由がある。クッション性、安定性、心地よいフィット感といったランニングシューズに必要な機能をバランスよく備え、デザインはシンプル。迷ったら定番で間違いない!
取材・文/神津文人 撮影/園山友基
初出『Tarzan』No.866・2023年10月5日発売
目次
ASICS《GEL-KAYANO 30》
シリーズ誕生30周年! 今作は大幅にアップデート
《ゲルカヤノ》は安定性に定評のあるシリーズ。ビギナーランナーに多いオーバープロネーション(着地時に踵が過度に内側に倒れ込むランニング挙動)を抑制してくれるため多くのランナーに支持されてきた。
今作は安定性と快適性の両立を目指し、4Dガイダンスシステムと呼ばれる新機能構造を採用。アプローチから見直したソールの複合的な機能構造により、スムーズな重心移動と安定した足運びをサポートしてくれる。
Mizuno《WAVE RIDER 27》
常にベストを更新し続ける〈ミズノ〉のフラッグシップ
優れたクッション性と安定性で、多くのフルマラソン完走を目指すランナーをゴールへと導いてきた傑作シリーズ。
《ウエーブライダー》史上最高の柔軟性と反発性を備えた前作のソールユニットはそのままに、アッパーの素材と構造をアップデート。ソフトでしっとりとした感触のアッパーが足をやさしく包み込んでくれる。
ミッドソールに挟み込まれたウエーブプレートと高機能なフォーム材によって実現された快適なライド感が魅力。
NIKE《NIKE PEGASUS 40》
トップアスリートも愛用。超ロングセラーモデル
あらゆるランナーのためのシューズとして、1983年に初登場した《ペガサス》。以来、ランナーのフィードバックとともに進化を続けている。
優れた反発性が特長のズーム エア ユニットを前足部とヒール部の2か所に搭載。ミッドソールに採用しているナイキ リアクト フォームとの相乗効果で、クッション性と反発性の両方を絶妙なバランスかつハイレベルで実現している。
前作からアッパーのメッシュ設計が見直され、通気性が向上した。
SAUCONY《TRIUMPH 21》
ビギナーランナーでも安定感のある走りが可能
《トライアンフ》は、ランニング大国アメリカでも人気が高い〈サッカニー〉を代表するクッショニングモデル。ミッドソールに軽量性と反発性に優れた独自素材・PWRRUN +(パワーランプラス)を採用し、効率よく快適なランをサポートしてくれる。
オフセット(踵と爪先の高低差)が大きい(10mm)設計により、脚の筋力が不足しているビギナーランナーでも着地から蹴り出しまでの体重移動が行いやすい。
THE NORTH FACE《Pinnacle Runner Ⅱ》
軽量でソフトな履き心地。タウンユースでも人気
〈ザ・ノース・フェイス〉のロード用ランニングシューズを代表する一足。撥水加工が施されたリサイクルニットのアッパーが、ソックスのように足にフィットする。履き口は、足とのフィット感を高めるように足首までニットで覆う仕様。
反発性に優れた独自素材のファストフォームとEVAを組み合わせたミッドソールが、心地よいライド感を実現している。普段着にも合わせやすいデザインなので、活用の範囲が広い。
UNDER ARMOUR《UA HOVR SONIC 6》
クッション性に優れたオールマイティシューズ
高機能なフォーム材をエナジーウェブと呼ばれる網状のパーツで包むことで力の分散を防ぐ、HOVR(ホバー)。《UA ホバーソニック》は、中足部から後足部にかけてHOVRを採用することで、優れたエネルギーリターンを実現。着地衝撃を効率よく推進力へと変換してくれる。
アッパーには、軽量で通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用。サポートが必要な部位を戦略的に支えてくれる。安心して足を任せられるシューズだ。