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「自分には2つの『歩く』 がある」 石崎ひゅーいさんが歩く目的

石崎ひゅーい ウォーキング

石崎ひゅーい/1984年生まれ。2012年にデビュー以降、独特の感性で感情を揺さぶる楽曲が高い評価を受ける。菅田将暉や山下智久らへの楽曲提供でも知られる。最新アルバムは、『宇宙百景』。

ウォーキングをする理由は十人十色。ダイエットや運動不足だけが目的じゃない。なぜ歩くのか? 歩くことに何かを見出しているという人たちにその理由や歩き方を聞いてみた。奥深さや楽しみを知れば、もっと長く、もっと頻繁にウォーキングに出かけたくなるはず。今回はシンガーソングライター・石崎ひゅーいさんの歩く理由。

これは歌になるなと思う瞬間がある。だから歩くのかな

同じ「歩く」でも、自分には2つの「歩く」がある。そう語るのは、シンガーソングライターの石崎ひゅーいだ。

「1つは、音楽的なインスピレーションにつながる何かが落ちていないか、表現のヒントを探しながら歩くとき。もう1つは、何も考えずにボーッとしたくて歩くとき。どちらにしても、楽曲作りに煮詰まっているときほどよく歩く気がします」

石崎ひゅーい ウォーキング

実際に、歩くことが楽曲制作につながっていくこともあるのだと話す。

「例えば、『ピリオド』という曲に〈僕は電線に絡まって立ち往生してる〉とか、〈赤い風船みたいにさ〉という歌詞があるんですけど、それは歩いていたときに見た光景がもとになっています。

電線に風船が絡まって、そこに留まったまま上に行けなくなっていたんです。失恋したときの行き場のない悲しみを表現したいと思っていたときに、その光景と出合って、これは歌になるなと思って、スマホで写真を撮りました。

そういう写真をもとに絵日記を描いて、そこから歌詞が生まれていくことが、少なからずあるんです」

何も考えずに歩いているときには、メロディが生まれる。

「何かヒントを探しているときよりも、ボーッと歩いていて無になっている状態のとき、不思議とメロディは浮かんでくるんです」

かのベートーベンも歩くことが大好きで、歩いている途中に曲想を浮かべていたという逸話も残る。石崎も歩くことが自身の音楽に与える好影響を話してくれたが、遊び心も忘れずに歩くのもまた、彼らしい。

「通りすがりの人に勝手に名前をつけて、その人の人生を想像してみたりします(笑)。感性が刺激されて、なかなか面白いですよ」

取材・文/大久保和則 撮影/下屋敷和文

初出『Tarzan』No.866・2023年10月5日発売

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