真の健康とは何か? ダイアモンド☆ユカイさんの運動&食事術
歳を重ねても若い頃と同様か、さらにスマートな体型を維持する人もいる。果たして、どんな食べ方を心がけているのだろうか。ロックミュージシャン・ダイアモンド☆ユカイさん流の運動&食事術とは?
取材・文/黒田創 撮影/中島慶子 ヘア&メイク/澤まきこ
初出『Tarzan』No.859・2023年6月22日発売
真の健康とは何か?を常に考えている
稀代のロッカーはみんなスリムである。しかし60代になってもなお昔の体型を保つことは容易ではない。そんななか、若い頃と変わらない姿で現れたのがダイアモンド☆ユカイさんだ。
「若い頃はまさに酒とバラの日々。毎日バケツ1杯分は飲んでいたし、それがロックスターの証しだった。でも、バンドが売れて会場が大きくなってくると次第にプロ意識が芽生えて、さすがにライブの直前は酒を控えるようになる。最初に節制を意識したのはその時かな」
やるなら徹底的に、と30代になるとボクシングで鍛え始めた。
「フッキンも死ぬほどやって、腹がバキバキに割れたりしたんだけど、追い込みすぎて47歳の時に脳貧血で倒れちゃったんだ。ちょうど初めての子どもを授かった頃だったし、ここで死ぬわけにはいかない。そこからは無理せず、真の健康とは何か?と考えるようになったね」
その結果辿り着いたのが、本当にお腹が空いたら食べること。
「人間、必ずしも3食食べる必要はないんじゃないかってね。今は11時頃にブランチをしっかり食べて、夕食は寝る3時間前までに軽めに。食後はイチゴやキウイでビタミンCを摂って、就寝前に白湯を飲んでカラダを温める。
1日2食にすると、朝起きた頃はカラダがオートファジー(飢餓状態で体内のタンパク質が分解され始める)になって気分がすごくスッキリするんだ。
あとはDHA系のサプリを飲むのも習慣だね。小学生の子どもがいるので自炊は毎日していて、野菜を多めにしたり、良質の卵を選んだり、炒め物は必ずオリーブ油を使うなど、バランスや質の部分はちゃんと考えている」
最近ハマっているスイーツは焼き芋
小腹が空いたらたまにスイーツを食べることも。
「最近は焼き芋にハマっているんだ。ビタミンが豊富だし腹持ちもいいでしょ? で、お供に好みの焙煎屋さんで選んだコーヒー豆を挽いて飲む。酒はたまに深酒する日もあるけど、普段は軽くたしなむ程度で十分」
運動はラジオ体操の第一と第二に加え、独自の「8分間体操」を毎朝必ず行い、午前中に家の掃除を済ませる。時間がある日は近所を散歩して自然と触れ合う。あくまでできる範囲でやるのがポイントだ。
「体重とか数値的なことは気にしないんだ。自分が鏡を見て“よし、今日も締まっているな”と思えればいいし、健康でいられればそれが一番。
この年齢になるとつくづく思うのが、カッコいい、カッコ悪いの価値観は年齢によって変わるってことと、カラダは結局借り物で衰えていくものだけど、魂だけは何歳になっても決して死なないってこと。とりあえずあと10年、魂を成長させて楽しく生きたいなと考えているよ」