問1.「全面性の原則」において、意識すべきポイントを選べ
- 筋力(パワー)
- 持久力
- 柔軟性
- バランス
トレーニングを安全に、かつ効果的に行うためには、5つの原則ともいえるポイントがある。まず1つ目の「全面性」は、全身をバランスよく鍛えることが重要ということ。例えば大胸筋を鍛えたい場合でも、実は背中もセットで鍛えた方が効果は期待できる。
さらに言えば、筋肉のバランスが悪いと正しいフォームでトレーニングができず、効果が薄れたり、関節に負担がかかってケガにつながる危険もある。
ピンポイントに鍛えたい部位があっても、全身を満遍なく鍛えつつ、そのうえで狙った部位をトレーニングしていこう。
これはなにも、筋肉を大きくする(=筋肥大)ことに限ったことではない。筋力(パワー)や持久力、柔軟性、バランスといった体力要素を、できるだけ満遍なく鍛えることも必要。
偏ったトレーニングを集中して極端に行うと、カラダの機能自体がバランスを崩し、日常生活にも支障をきたす場合さえあるのだ。
よって答えは①〜④全てが該当。
問2. トレーニングの目的を理解するうえで必要な原則はどれか
- 意識性の原則
- 漸進性の原則
- 反復性の原則
- 個別性の原則
筋肉を動かすのは、脳からの指令。そのためトレーニング中に「どの筋肉を鍛えているのか」を理解し、感じ取ることで、高い筋トレ効果を得られる。これを「意識性の原則」といい、問いの答えでは①に該当する。
また目標に対して、今、自分がどういった効果のあるトレーニングをしているかを理解することも重要。
例えば、腕立て伏せでは大胸筋のほか、肩や腕、体幹の幅広い筋肉が使われる。だが大胸筋を鍛えるのが目的であれば、胸の筋肉にフォーカスしてトレーニングを行わないと、残念ながら効果が薄らいでしまう。
そのため狙った筋肉を鍛えたいなら、特定の部位をピンポイントで意識しやすいマシントレーニングが適しているのだ。
もうひとつ覚えておきたいのが、以前にも解説した「漸進性の原則」。
トレーニングには、日常より高い負荷を筋肉に与えないと効果が出ないという「過負荷の原理」が存在するが、効果を早く出したいあまり、急に高いレベルの負荷を与えるのはNG。
現状の筋力を理解したうえで少しずつ負荷を上げた方がトレーニング効果が高く、カラダにも負担がかからないため持続性も持てるというわけだ。
まずは筋力、持久力、柔軟性、バランスといった自分の現状を理解し、徐々に負荷を上げることが、トレーニング効果を高めるポイントだと覚えておきたい。