タイムが香るソーセージと大豆のスープ|副交感神経を活性化するハーブ&スパイス
現代は交感神経優位時代。うっかり交感神経優位を続けないためには、生活習慣を見直す一環として、食事でも副交感神経活性化にトライしたい。活用すべきはハーブやスパイスだ。その香りや成分は少量でもリラックスへと誘う。料理にトッピングして、副交感神経アップのマイ儀式としよう。今回は、消化を促進する「タイムが香るソーセージと大豆のスープのレシピ」を紹介。
取材・文/小沢緑子 撮影/大嶋千尋 スタイリスト/矢口紀子 取材協力・料理製作・栄養監修/石松佑梨(ウェルネスコンサルタント、管理栄養士)
初出『Tarzan』No.858・2023年6月8日発売
石松佑梨さん
教えてくれた人
いしまつ・ゆり/ウェルネスコンサルタント、管理栄養士。アスリートの専属管理栄養士経験を活かして発信。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』。
タイムが香るソーセージと大豆のスープ
タイムのピリッとした強い香りは加熱しても失われにくいので、煮込み料理によく使われる。肉や魚の臭み消しも得意。
今回使用するハーブ
【タイム】
古代エジプトではミイラを作るときにタイムを使ったといわれるほど殺菌、防腐効果が高い。消化を促進する効果も。清々しい香りの主成分は、チモールとカルバクロールの香り成分。
材料(1人分)
- ソーセージ(半分に切る)…2本
- ニンニク(みじん切り)…小さじ1/4
- [A]
- 玉ネギ…1/4個
- セロリ…50g
- ニンジン…1/4本
- トマト1/4個(すべて1cm角切り)
- オリーブオイル…大さじ1
- 水煮大豆…100g
- 水…200mL
- コンソメ顆粒…適量
- タイム…1枝(半分程度に切る)
- 塩・コショウ…各少々
作り方
- 鍋にオリーブオイルをひいてニンニク、[A]の野菜を加えて炒める。
- 水、ソーセージ、大豆、コンソメ顆粒、タイムを加え、材料に火が通るまで煮込む。塩とコショウで味を調え、器に盛る。
なぜハーブ&スパイスが副交感神経を活性化?
ハーブやスパイスの持つ香りや色、苦み、辛みなどは、植物が外敵から自らを守るために作り出す成分。人間に有益な役割を果たすものもある。たとえば香りの成分α-ピネンは針葉樹にも含まれていて、森林浴をすると心身が癒やされるのは、α-ピネンをはじめ、さまざまな植物由来の芳香物質の恩恵と言われている。
さらにハーブやスパイスの香りには消化促進効果があるものも。食事を摂ると消化吸収機能が促され、副交感神経が活性化。つまり、ハーブやスパイスを料理に取り入れれば香りでリラックスでき、消化も促されて副交感神経をより効率的に活性化できる。