フィンランドで注目される食材「パクリカーパ」って?
世界のフィットネスの話題をお伝えする「WORLD FITNESS NEWS」。今回はフィンランドで注目を集めるβ-グルカン豊富な食材「パクリカーパ」について。
edit: Takashi Osanai
初出『Tarzan』No.851・2023年2月22日発売
森が育む大地の味「パクリカーパ」
抗酸化作用抜群のベリーが日常食として浸透しているフィンランド。同じく森の食材で注目を集めているのがスーパーフードの「パクリカーパ」だ。
これは白樺の木に寄生するきのこの一種で、古くはアジア、シベリア領域を中心に薬用として利用されていたもの。
樹皮を黒く染め、木から栄養を吸い取ってしまうことから「白樺のがん」と敬遠されていた時代もあったが、近年の研究により栄養素が見直されつつある。
豊富に含まれているのは食物繊維のβ-グルカン。免疫力を高めてくれるため体調を崩しやすい季節の必需品とする人も。
店頭ではコーヒーやサプリ、塊の状態等で流通。
塊を煎じて飲むと、苦味や酸味もなく、滋味深い味で生活に取り入れやすいと人気だ。時代を超えて森と生きてきたフィンランドの人々にとって原点回帰ともいえる大地の味。ぜひ試してみてはどうだろう?
COORDINATOR
UTANO YOSHIKO/ヘルシンキ在住歴17年。TVの撮影帯同を中心に活動。愛犬のKIKIと森を歩くのが毎日の小さな癒やし。You
Tubeチャンネル『北欧さんぽ』更新中。