鍛えるシェフの筋肉レシピ:中身汁(なかみじる)
自身もトレーニングを行う“鍛えるシェフ”直伝の料理を紹介する「美味い筋肉レシピ」シリーズ。今回は〈中む食堂〉代表の中村圭志さんに教えてもらった「中身汁(なかみじる)」。
photos: Chihiro Oshima text: Noriko Ozawa nutrition supervision: Reiko Kawamura
初出『Tarzan』No.850・2023年2月9日発売
中村圭志さん
教えてくれた人
〈中む食堂〉代表。プロボクサー、総合格闘家として活躍後、好きで腕を磨いていた料理の道へ。2010年に東京・狛江で沖縄料理店開店、15年に千歳船橋に移転し現店をオープン。
元プロボクサーで総合格闘家の〈中む食堂〉の中村圭志さん。今も週3は筋トレに励み、バルクアップ! 教えてもらったのは、沖縄で“中身”と呼ばれる内臓・豚モツを煮込んだ中身汁。
「豚モツは下茹でし、白い脂肪は取り除くこと。あとはほかの具と煮込むだけ。仕上げの追いショウガもぜひ。臭み消しになるうえ、カラダも温まり一石二鳥」
中身汁(なかみじる)
材料(5人分)
- 豚白モツ(生・下処理済みを使用)…500g
- つきこんにゃく(茹でて食べやすい長さに切る)…150g
- シイタケ(薄切り)…3〜4個
- 大根(いちょう切り)…1/2本
- ゴボウ(乱切り)…2本
- かまぼこ(細切り)…2/3本程度
- [A]
- 水… 2L+160mL
- 日本酒… 180mL
- 塩… 23g(水分に対して1%程度の量を目安)
- 鰹だしの素(食塩無添加・顆粒)…小さじ5程度
- ショウガ(薄切り)… 3かけ弱
- おろしショウガ…大さじ2.5
- 万能ネギ(小口切り)…適量
作り方
- 豚モツの下茹でをする。鍋にたっぷりの水と米ひとつまみ(ともに分量外)を入れ、水から豚モツを入れて沸いたら10分ほど茹でる。ザルに上げて流水で軽く洗う(モツに白い脂肪が残っていたら取り除く)。
- 鍋にだし汁の材料[A]を入れて火にかける。沸騰してきたら1.、こんにゃく、大根、ゴボウ、シイタケ、かまぼこを入れて弱火にして30分ほどコトコト煮る。
- 器に1人分の2.を盛り、1人分のおろしショウガと万能ネギを乗せる。
ポイント
栄養ポイントはココ!
白モツ(豚の小腸)は意外に脂質が高く、下茹で&脂肪を必ず取り除くこと。すると効率のよいタンパク質補給源になります。大根、ゴボウ、こんにゃくの具は食物繊維豊富で、腸内環境を整えて免疫機能を高めるのに吉。 by 管理栄養士・河村玲子さん