習慣にして切り札。正しい歯磨きの作法をグラドルから学ぶ
歯磨きこそお口の健康の切り札。にも関わらず、毎日惰性でなんとなく磨いていないだろうか。歯磨きはきちんとやろうとすればするほど、難しい。その神髄を歯科衛生士でいてグラドルの西原愛夏さんが教えてくれました。
取材・文/石飛カノ イラストレーション/コルシカ 取材協力/佐藤 聡(日本歯科大学新潟生命歯学部歯周病学講座教授)
初出『Tarzan』No.844・2022年10月20日発売
西原愛夏さん
教えてくれた人
にしはら・まなか/歯科衛生士として医療現場に立ちつつ、Fカップの美巨乳を武器にグラビアアイドルとして活躍する「副業アイドル」。人生の中で虫歯経験なし。
川崎タカオさん
教えてもらった人
かわさき・たかお/イラストレーター、漫画家。書籍、雑誌、児童書、ポスターなどさまざまな媒体で作画を担当。「ノー矯正ですが歯並びには自信があります!」。
グラドル歯科衛生士が正しい歯磨き作法を伝授
歯周病予防の基本は歯磨き。それなら毎日やってますというあなた、本当にきちんと磨けているか? 歯科衛生士にしてグラビアアイドルの西原愛夏さんによれば、
「歯磨きは難しいです。歯医者さんや歯科衛生士が自分の口の中を完璧に磨き上げるのに15分かかるといわれているくらいです。それは無理としても、最低限これだけは必要という方法をお教えしますね」
指導を受けるのは本誌でも活躍中のイラストレーター・川崎タカオさん。よろしくお願いします!
頻度は最低でも1日2回。おやつ後も忘れずに
48時間で歯垢が歯石に。フロスで歯間ケアを
正しい歯磨き法をさらに詳しく!
磨く順番、グリップ、歯ブラシの角度。毎日、テキトーに歯磨きをしている人、改めて正しい歯磨きメソッドを確認してみてほしい。実は歯磨きはきちんと行おうとすればするほど難しい。だからこそマスターすべし。明日の歯の健康のために。
1. 適当に磨かず、磨く順番を決める
下の歯の右から左、左の裏側から右の裏側、最後に咬合面を右から左へ。上の歯も同様の順番で。「毎日クセづけていただくと磨き残しが少なくなります」。
2. グリップは鉛筆持ちで
5本の指でガシッと握ってしまうと余計な力がかかって歯茎を痛める。基本はペングリップで磨くべし。「利き手の奥歯は逆手に持ち替えても構いません」。
3. ゴシゴシではなくシャカシャカと
磨く力の強さはおよそ150g。「といっても分かりにくいですよね。歯に当てたときにブラシが潰れて広がらない程度の力で磨きましょう」。
4. 歯を3分割して丁寧に磨く
真ん中だけではなく、側面と逆の側面も磨く。小さめヘッドのブラシで1本ずつ磨く意識を持つ。「靴を何足も並べて一気に磨く人はいませんよね。1本ずつ丁寧に」。
5. 基本は横磨きでブラシを細かく動かす
横方向にブラシを動かす。2~3本いっぺんにではなく、できれば1本ずつ20回程度磨く。「歯の前面だけでなく歯と歯茎の間も忘れずに」。
6. 前歯は縦方向でしっかり磨く
横磨きをしたら前歯は仕上げにブラシを縦にして磨く。「前歯は横磨きだけではブラシが当たっていない部分があるので縦磨きが一番効果的です」。
7. 歯の部分によって磨き方を変える
歯ブラシを歯に対して直角に当てるのがスクラビング法。45度に当てるのがバス法。「磨きにくい奥歯は自然にバス法になるはず。力を入れすぎずに」。
8. 1日1回はフロスでお手入れを
中指にくるくるとフロスを巻き、人差し指で押さえたら歯間に挿入。歯の側面に沿って上下に動かす。「歯と歯の隙間が大きい人は歯間ブラシを利用しましょう」。