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30分おきvs60分おき|デスクワーク中に休憩するなら?
答え|A 30分おき
日本人は世界でいちばん坐っている時間が長いとされる。デスクワークだと、坐っている時間が長くなるのは仕方ない。ならば、せめてこまめに立ち上がり、坐りっぱなしにならないように注意。
なぜなら血流が悪くなり、代謝がダダ下がりになるからだ。
心臓より下を巡る血液は、重力に逆らって還流してくる。それを助けるのが、下半身の筋肉のポンプ作用=ミルキングアクションだ。坐っていると、このミルキングアクションが機能しないため、血液循環が低迷。代謝は落ちる。
デスクワーク中でも30分に一度くらいは休憩して立ち上がり、軽く水分補給をして歩き回り、下半身の筋肉ポンプを稼働させよう。
フロントランジvsスクワット|気分転換に公園で筋トレするなら?
答え|A フロントランジ
運動不足だと30代以降、筋肉は年1%ずつ減り、基礎代謝を押し下げる。筋肉が減らないように保つのは、代謝アップの絶対条件。
そこで有効なのは、下半身の筋トレ。筋肉の3分の2は下半身に集まるし、「老化は足腰から」で筋肉は下半身から衰えやすいのだ。
下半身を鍛える筋トレといえば、スクワット。太腿の大腿四頭筋とハムストリングス、お尻の大臀筋が鍛えられる。でも、もっと効果的な種目がある。それがフロントランジ。
スクワットはその場でしゃがむだけだが、ランジは前方へ1歩踏み出す動きが入り、しかも片脚ずつ鍛えるから運動量も多く、下半身がより一層強化される。10~15回×3セットから試そう。
アーモンドラテ+ギリシャヨーグルト vs ソイラテ+チョコレート|3時のおやつに間食するなら?
答え|ドロー
手始めに、チョコレートとギリシャヨーグルトのマッチアップ。
ギリシャヨーグルトは脂質も糖質も少なく、チョコより低カロリー。しかも高タンパク質で筋肉の材料となり、代謝向上を援護射撃する。ただし、チョコでもカカオ含有量70%以上で甘くないタイプは、カロリー低めで代謝UPにも効果的。
カカオポリフェノールは血管を開くNO(一酸化窒素)の産生を促して血流を盛んにし、抗酸化作用で代謝の要であるミトコンドリアを守る。
ラテ対決はカロリーと糖質含有量を比べると、どちらもアーモンドラテの方が低くて勝ち。だが、ソイラテには、代謝を上げる大豆タンパク質のβコングリシニンが含まれるが、アーモンドラテはタンパク質含有量が少なめ。タンパク質が足りない日はソイラテ、カロリー過多の日はアーモンドラテをセレクト。
要するに2戦とも判定はドロー。
鼻呼吸vs口呼吸|呼吸で心がけるべきは?
答え|A 鼻呼吸
ヒトは日中活発に活動し、夜は静かに休む昼行性動物。代謝は日中高く、夜は下がるようにできている。夜の代謝をきちんと下げないと、このリズムが狂い、日中代謝が上がりにくい。
夜の代謝を正しく下げるのが、深い眠り。そのために欠かせないのが、脳の温度を下げることだ。脳温が低いほど、深い眠りに入りやすいのである。
脳温を下げるのに役立つのは、鼻呼吸。鼻の奥には脳とつながる血管が走り、鼻呼吸だとそこを通る血液が冷やされて、脳温が下がりやすい。日中から鼻呼吸を習慣にしておかないと、夜眠る前に慌てて鼻呼吸しようとしてもダメ。マスク生活だと息苦しくて、口呼吸に陥りやすいので気をつけたい。
貧乏ゆすりは是か非か?
答え|B 非
貧乏ゆすりで脚を小刻みに動かすと血液循環が良くなり、エネルギーを浪費して代謝は上がるという説がある。真に受けていいのか。
貧乏ゆすりをしたくなるのは、脳内でセロトニンが足りない証拠。貧乏ゆすりのようなリズム運動は、セロトニン分泌を促す働きがある。セロトニンは、ストレス下のメンタルを安定化。ストレスによる「悪しき代謝の向上」を抑える。
貧乏ゆすりがしたくなったら、セロトニンが足りないと自覚するべき。セロトニンの原料となるトリプトファンというアミノ酸を、タンパク質から摂取。貧乏ゆすりよりセロトニン分泌を促しやすく、代謝をより上げるリズム運動であるウォーキングに励もう。