過去最高レベル!? 2022年の「脱げるカラダ」
今回で6回目の開催となったターザンの夏の恒例企画「脱げるカラダ」オーディション。激戦を勝ち抜き見事グランプリに輝いたのは、男女各2名の計4名。そして6名の方が優秀賞を獲得。10名の素晴らしいカラダの仕上がりをご覧あれ!(雑誌『ターザン』No.837〈2022年7月7日発売号〉より全文掲載)
取材・文/神津文人 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾、村田真弓
初出『Tarzan』No.837・2022年7月7日発売
目次
過去最高レベル!? 今年の脱げるカラダ
回を追うごとにレベルの高まりを感じる「脱げるカラダ」オーディション。応募書類の全てからフィットネス意識の高さと熱意が伝わってきた!
読者変身企画「脱げるカラダ」オーディションは、コロナ禍での休止を挟み通算6回目を迎えた。応募総数は211名。過去最多の更新はならなかったが、今までのファイナリストたちの仕上がりを確認済みでの応募だからか、書類選考の時点でレベルも高く、審査も難航!
今まで以上に短期間で絞った人が多く、女性の割合も年々大きくなってきている。また、今回もオンライン審査を導入。海外を含む遠方からの応募者が増え、より層が広がった印象だ。
審査員は澤木一貴さん、河村玲子さんに編集部の4人を加えた計6人。こちらも昨年に続いてトレーナーは2人態勢で、多角的かつ入念に審査を行った。グランプリ4名は過去最多タイ、グランプリ+優秀賞が10名は過去最多。これは、ハイレベルかつ応募者のレベルが拮抗していて審査が難しかったことの表れだ。
筋トレを楽しむ女性の増加を実感できました。
食事管理とトレーニングの成果、頑張りが応募者の方たちのカラダから伝わってきました。女性も多く、またレベルが高かったのも嬉しく思います。女性らしいボディラインと、健康的な筋肉量を両立している方が多いのが印象的でした。悩み相談の企画のおかげで、ファイナリストの方たちとあれこれと話せたのも楽しかったですね。
熱意と物語がカラダに表れていました。
多くの読者の皆さんが、『ターザン』に掲載されているトレーニングや食事術を実践し、脱げるカラダを手にしていることに感激しました! 応募者の方たちは自分の変化を感じられたはずなので、引き続き進化していってほしいです。いつまでも脱げるカラダをキープして、周囲にもフィットネスの楽しさを伝えていってください。
目標を達成しカラダを変えることに成功したすべての応募者の方たち、お見事でした! そしてご応募ありがとうございました!
グランプリ|熊上尚樹さん
熱烈な『ターザン』愛で黄金比を達成
社会人生活スタートと同時にコロナ禍となり、運動不足と食生活の乱れで15kg以上も体重が増えてしまった熊上尚樹さん。ボディメイクの目標に掲げたのは『ターザン』の773号「一流の筋トレ」特集に掲載された“黄金比のカラダ”だ。
「特にこの号は肌身離さず持っている、僕にとってのバイブルです。胸囲1.26、ウェスト1、ヒップ1.25の黄金比を目指して、誤差約4%まで仕上げることができました。黄金比なら骨格に関係なく作り上げられるので、指標としてとてもわかりやすかったんです」
学生時代に筋肉や食品科学の研究をしていた熊上さん。その知見も活かし、約3か月という短期間で見事な黄金比ボディを作り上げた!
この筋肉に注目!|大円筋
グランプリ|渡邉貴美さん
呑んだら燃やすで、体脂肪率を大幅減
日本酒が大好きの呑兵衛だという渡邉貴美さん。2度のギックリ腰を経験した際、動かずに呑む生活をしていたら、みるみると体脂肪が増え、お腹まわりがぷよぷよに。これはまずいとボディメイクをスタート。
「去年の6月からランニングを始めて、本格的に脱げるカラダを目指したのは11月。筋トレは部位別で週6。月間で50〜100kmを走りました。休肝日は月10日から始めて25日まで増やしたんですが、5月は14日も呑んでしまいました(笑)」
とはいえお酒を呑んだ翌日の朝は走るというルールを徹底したことで、目標だった“脱げる呑兵衛”に。今後はトレーナーの資格を取得して、呑み仲間に健康管理のアドバイスをできるようになりたいそうだ。
グランプリ|前田佑子さん
筋肉ゼロ(本人談)から華麗に変身
年々カラダの変化は感じていたものの、ボディメイクには重い腰が上がらなかったという前田佑子さん。コロナ禍によって、健康や時間の使い方への価値観が変わり、敬遠していたカラダ作りへの挑戦を決意。1年で体脂肪率をほぼ半減させた。
「食事は毎回何を食べたかを記録して、週4回ジムでトレーニング。始めて3か月ぐらいまでは、何をしているんだろうと思うこともありましたが、続けているうちに自分のカラダに興味が湧いてきて、食事や運動、睡眠によるカラダの変化が理解できるようになり、ボディメイクを楽しめるようになりました」
最近は自分だけでなく友人も巻き込み、鍛えるように。周囲の人も健康にしちゃってください!
この筋肉に注目!|僧帽筋
グランプリ|小須田典之さん
手術を乗り越え短期間でシェイプアップ
昨年末に手術を経験。術後にカラダを動かせなかった期間があり、さらに正月休み中の暴飲暴食によって体重が激増し、お腹もポッコリと出てしまったという小須田典之さん。もともとマラソン大会に出場するほどランニング好き(東京五輪の聖火ランナーも務めた!)だったこともあり、10kmランと筋トレでカラダ作りを再スタートした。
「ランニングはストレス発散や思考の整理にもなって、やはり自分には走ることが大切だというのを再確認できました。見た目は整えながらも、走るのに邪魔になる筋肉はあまり大きくしたくなく、今のバランスは結構気に入っているんです」
これからも目標は変わらず“脱げる、走れるカラダ”。
優秀賞|岩田周一郎さん
食べて鍛えて“脱ガリガリ”に成功
12.5kg増量して、体脂肪率は減少。数年前までガリガリだったとは思えない、逞しいカラダをコツコツと作り上げた岩田周一郎さん。
「美容院でふと読んだ“脱げるカラダ”特集に掲載されていた読者の方たちがカッコよくて、自分もカラダを変えて応募したいと思ったのが筋トレを始めたきっかけでした」
かつて着ていた細身のYシャツが着られなくなるほどの、筋肉の鎧を手に入れた岩田さん。いつだって脱げる、自慢のカラダを手に入れた。
この筋肉に注目!|前鋸筋、腹斜筋
優秀賞|鈴木佳恵さん
食事は自炊。フッキンは毎日。継続は力なり
「脚がちょっとヤバいね」という夫の一言でダイエットを決意した鈴木佳恵さん。トレーニング開始から2年半。30%あった体脂肪率は半分以下になり、ジム仲間がカラダを褒めてくれるほどになった。
「右も左もわからない状態だったので、最初の1年間はパーソナルトレーナーについてもらいました。ダイエットに成功したことで、自信が持てるようになりましたし、服を着るのが楽しくなりました。これからもトレーニングを続けていきます!」
この筋肉に注目!|大臀筋
優秀賞|実原史明さん
365日鍛え、手に入れた自分史上最高のカラダ
2021年の「脱げるカラダ」オーディションに応募するも、残念ながら最終選考に到達できず。グランプリを目指し、1年かけてカラダを鍛え直してきたという実原史明さん。『ターザン』のオンラインコミュニティ〈チームターザン〉にも入会。そこで得た知識をフル活用し、一日も休まず肉体改造に励んだそう。
「カラダ作りの年間計画を立て、日々の摂取カロリーと消費カロリーも計算しました。いくつになってもカラダは変えられるんです」
この筋肉に注目!|三角筋
優秀賞|中村憲佑さん
体重は25kg減! 衝撃のビフォーアフター
30代に入ってからの6年間、運動不足や過食など不健康な生活で徐々に太り、人生MAX体重を毎月更新していた中村憲佑さん。徹底した食事管理とランニング、筋トレにより、たった約1年で体重は驚愕の25kg減、体脂肪率は1桁台を達成。
「食事は自炊をメインにし、PFCバランスをアプリで管理。ローファットやケトジェニックなど、自分に合うものを模索しました。粘り強くやり抜き、結果を出せたことは、大きな自信になっています!」
この筋肉に注目!|腹斜筋、腹直筋
優秀賞|小松 恵さん
研修医の多忙さに負けずに筋肉を再獲得
大学在学中は陸上競技に取り組んでいた小松恵さん。医師国家試験に向けた勉強中に筋トレの時間が確保できない時期があり、筋肉がごっそりと落ちてしまった。
「階段で息切れをする自分にびっくりしたのが、カラダを鍛え直そうと思ったきっかけです。毎日やる、工夫する、継続する、の3つを守ってトレーニングをしてきました。いいカラダをキープして、患者さんに、この人となら健康になれそうだと思ってもらえる医師になりたいです」
この筋肉に注目!|腹斜筋、腹直筋
優秀賞|森谷亮介さん
数字への強さを活かしてボディメイク
2015年に体調を崩してしまった森谷亮介さん。そこからただ回復するだけでなく、超健康体になろうと決意。2017年にほぼ体調が戻ったことから、本格的にジムへ。さすがは税理士、“数字”を大切にし、“脱げるカラダ”を作り上げた。
「常に推定1RM(レペティション・マキシマム=1回だけ挙げられる最大重量)を算出。フォームを崩さずに1RMを0.1kgでも更新できるように努力しました。食事面で大事にしたのはカロリー収支です」