快便できないのは「生活習慣」のせい? チェック&快便メソッド
辛い便秘の原因は大きく分けてストレス・生活習慣の乱れ・筋力低下の3つ。自分のタイプをチェックして適したメソッドを行うことが大切だ。今回は生活習慣の乱れで腸のコンディションが低下してしまった人のための快便メソッド。
取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 取材協力/伊藤和憲(明治国際医療大学鍼灸学部長・教授) 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.817・2021年8月26日発売
便がするりと出ないのは、腸の働きが何らかの原因で滞っているから。なので、まずは原因の洗い出しをすることが第一歩。代表的な便秘のタイプはストレス、生活習慣、筋力低下の3つだ。
この記事では「生活習慣タイプ」のチェック項目と快便メソッドを紹介する。
まずはチェック!あなたは生活習慣タイプ?
- 睡眠時間や食事の時間をとくに決めていない。
- 週のうち半分以上は外食で済ませている。
- 魚より肉、和食より洋食が好きだ。
- 舌の色がピンクではなく白っぽい。
→1つでも当てはまったら…生活習慣の乱れで腸のコンディションが低下しているタイプ
生活習慣タイプの快便メソッド
朝起きる時間や夜眠る時間がとくに決まっていない。食事の時間もバラバラで欠食することもザラ。食事の内容は好きなものを好きなだけ、とくに肉や油っこいものが大好物。
このように生活習慣や食習慣が乱れることで引き起こされるのは、腸内環境のバランス崩壊。これでは気持ちのいい排便ができないのも無理はない。言うまでもなく、ライフスタイルを見直すなど根本原因を取り除くことが前提だが、とにかく今すぐ排便にこぎつけたいという人には特別メソッドを伝授しよう。
ペットボトルを使った温活&手や脚のツボ刺激で緊急対処。無事、便のお出ましとなったら本格的に生活習慣を整えるべし。
①温活
腸には正常に働くための至適温度がある。36〜37度程度に保たれることで腸の機能や腸内細菌の健康が担保されるのだ。ところが、生活習慣の乱れによって血液の循環が悪くなると、腸の温度も低下する。チェックで舌の色が白っぽいという項目に当てはまった人は、まさに循環が悪くカラダが冷えている証拠。
そこで、お湯を入れたペットボトルをお腹に当てての温活だ。温めることで消化酵素も働き出し、腸の動きも促される。就寝前などに行うと効果的。
②3つのツボ押し
問題があるのは腸なのになぜ手や脚のツボ刺激?と言うなかれ。ツボの多くは全身に張り巡らされている経絡というエネルギーライン上にある。各ツボは経絡を通して臓器や筋肉と繫がっているので、不調を感じている部位から離れた場所にある特定のツボが効果を発揮することもあるのだ。
近年の研究では、体表への刺激が脳に伝わり、自律神経を整えることなども分かってきている。生活習慣タイプにおすすめなのは、胃腸をはじめ全身の治癒力を高めるツボ刺激。いつでもどこでも指で押すべし。