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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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埼玉医科大学病院アレルギーセンター長・永田真さんに聞く、「花粉症を軽減するひと工夫」シリーズ。今回は花粉症対策と運動の関係性について。外に出なくても毎日続けられそうな“ある運動”で、花粉に負けないカラダをつくろう。
近年、アレルギーに対する免疫療法として、運動習慣の重要性が注目されていることはご存知だろうか? 運動することで「制御性T細胞」が活性化するというのだ。
この制御性T細胞とは、炎症性疾患やアレルギー疾患などを引き起こす過剰な免疫応答を抑制する役割を担う細胞(Treg細胞)のこと。
この制御性T細胞を活性化することで、アレルギー容態をなだめる可能性があるという。では、具体的にどのような運動をすればいいのだろうか?
「花粉症状がひどい方は極力外出したくないでしょう。また、運動習慣のない方は運動すること自体が億劫なはず。そこで推奨しているのがラジオ体操です。大真面目にやっていただけると、けっこう疲れると思いますよ。ほかにも、大きく腕を振り、足踏みをするだけでも十分です。
これだけでも毎日続けることで、カラダの代謝は上がります。ただし、無理のない範囲で。無茶をしてカラダを痛めてしまうと元も子もないですからね」(埼玉医科大学病院・アレルギーセンター長の永田真さん)
世間では「○○を食べると花粉症対策に良い」などの噂を聞くこともちらほら。その代表格といえば、乳酸菌だ。しかし永田さんによると、「花粉に関して臨床的な有効性が期待できる情報はまだない」とのことだ。ただし、日々の食習慣に取り入れることの健康的なメリットは期待できるという。
「乳酸菌が含まれるヨーグルトは、高タンパクで高カルシウム。かつ、腸内環境を整えることができます。日々の運動とバランスの取れた食事は、健康な生活習慣には欠かせません。心身のバランスが崩れるとアレルギー反応が悪化する場合がありますので、ヨーグルトを毎日食べるのは健康を考えるうえで良いと思います」
適度な運動をしていても、偏った食事をしていては健康は得られないというわけだ。ヨーグルトにかぎらず、栄養バランスの取れた食生活を送ることは花粉症状を悪化させないために意識しておきたい。
取材・文/石川優太、村上広大 イラストレーション/killdisco