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花粉シーズン到来! マスクの正しい選び方と着用方法|花粉症を軽減するひと工夫①

埼玉医科大学教授・アレルギーセンター長の永田真さんに聞く、「花粉症を軽減するひと工夫」シリーズ。今回はコロナ禍も花粉シーズンも乗り切るための外出時のマスク着用術について、医療現場の第一線で活躍されている永田先生にお話をうかがった。

ベストは使い捨てのサージカルマスク。

2020年、新型コロナウイルスの感染拡大と花粉症の時期が重なり、マスクが品薄状態となった。花粉症の症状が悪化するなか、マスクを探し求めた人は少なくないはずだ。

法律改定によって供給が安定し、さまざまなマスクが店頭に並ぶようになった2021年。コロナ禍の花粉シーズンを乗り切るためには、どのようなマスクを選ぶといいのだろうか?

「一般に不織布マスクがよく、とくに医療用のフェイスマスクとしても知られる、サージカルマスクを推奨します。市販のマスクでも最近は微粒子濾過率(PFE)や、細菌濾過率(BFE)が95%以上の医学的根拠のある製品が出ています。カット率は製品によりますが、サージカルマスクは顔にぴったりとフィットしますので、ウイルスなどの微生物や花粉の侵入を防ぐには最適です」(埼玉医科大学教授・アレルギーセンター長の永田真さん)

マスク生活が当たり前になった今、コストパフォーマンスも重視したい。洗って繰り返し使えるタイプは花粉対策の観点からはどうなのだろうか?

「ナイロンマスクやガーゼマスクは、くしゃみや咳による飛沫を遮るクッションとしては意義があると思います。ただ、一般には洗濯するごとに性能が劣化する可能性が高いので注意が必要です。特に今の時代はコロナとの兼ね合いがありますから、外出後には微量のウイルスが付着している可能性も否定できません。コロナウイルスのことや性能の劣化を考慮すると、毎日使い捨てた方が安全です」

正しいマスクの付け方はフィット感がカギ。

高い効果が期待できるマスクをしていても、正しい着用方法ができていないと元も子もない。着用時に気をつける点は?

「顔全体にフィットする形でつけたほうがいいと思います。マスクの骨となるノーズピースを鼻の形にあわせ、マスクを顎の下まで伸ばしましょう。鼻の横に隙間があると花粉も飛沫も入ってくる可能性がありますので、できるかぎりぴったりと着用することをおすすめします」

マスクの着用方法、もう一度確認しよう!

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ポイント① 顔全体にフィットする形を選ぼう。

マスクの付け方 図①

ポイント② 鼻穴だけでなく、鼻全体を覆うように着用する。

マスクの付け方 図②

今回は外出時の予防対策について紹介したが、花粉は室内にも侵入してくる。次回は、コロナ禍における室内環境を整えるコツについて紹介する(3月9日公開予定)。

教えてくれた人
永田真 プロフィール
永田真(ながた・まこと)/埼玉医科大学教授・アレルギーセンター長。埼玉医大大学院卒業後、米国ウイスコンシン大学病院アレルギー科でアレルギー学を学ぶ。日本アレルギー学会理事と関東支部長を務め、2020年度の日本アレルギー学会学術大会会長に。

取材・文/石川優太、村上広大 イラストレーション/killdisco

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