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4人のプロに聞いた「甘いもの欲」コントロール術

間食の摂り方や、流行りのゼロカロリー食品にどう向き合おう? 甘いもの欲との付き合い方を熟知する4人のプロに聞いてみた。

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脂肪を落としたい。でも、甘いもの欲はガマンできない! 甘党のダイエッターなら誰もが一度は経験する、この葛藤。「ストレスはカラダに悪いから」と自分を甘やかしてパクついていれば、贅肉は永遠に消えてくれない。3つの悩み、どう対処するのが正解?

お悩み① 夜のアイスクリームが止められない

乳脂肪リッチなアイスクリームは自分へのご褒美。疲れた時は甘いものに限る。ダイエット的には日中に食べる方がまだマシなのは知ってますよ。でも一日の終わりに食べるからおいしいのよね。夕食をしっかり食べてもやっぱり〆アイスは別腹!

・回答その1

安井さんの甘いもの欲コントロール法

体脂肪を減らしたい時に糖質と脂質を一緒に摂るのは一番マズい。みるみる脂肪が増えちゃいます。ただ糖質は運動で消費できるから、脂質をなるべく控えつつ体脂肪を落とすのが定番。

最近のマイブームは焼き芋アイス! 焼き芋1本を真空パックにして保存用袋に入れてから凍らせる。栄養豊富で脂質はほぼ0g。チンして半解凍の状態で食べると温冷のハーモニーがおいしい。1回で食べる量? もちろん1本まるごとです!(安井友梨さん)


安井友梨(やすい・ゆり)/外資系銀行勤務のOL。食事制限の失敗を何度も経験し、30歳から筋トレを開始。ビキニアスリート界の絶対的女王で、“女神様”と崇められる存在。

・回答その2

三浦さんの甘いもの欲コントロール法

アイスクリームは牛乳由来のものが大半ですが、乳タンパクのカゼインは体内で分解されている間にアヘン様の作用を持つカソモルフィンという化合物が生成され、脳に幸福感や高揚感をもたらします。その結果、欲しくなる。

そのループから脱するにはカゼインを一度断つべきです。ただし突然アイスをやめるという極端な目標設定には無理がある。アイスミルク→ラクトアイス氷菓と乳脂肪分を徐々に減らしてみては?


三浦香織(みうら・かおり)/〈デポルターレクラブ〉チーフトレーナー。トレーニング指導留学で渡米。分子整合栄養学に基づく食事指導が持ち味。思考回路がロジカル。

ケース② 夕食までの間に甘いものを貪ってしまう。

仕事中の昼から夕方の時間帯はなぜか甘いものが欲しくなるから、デスクの引き出しに個包装タイプのお菓子をin。よく見ればチョコや飴、クッキーなど糖分づくし。僕、疲れてる? 仕事終わりになるとゴミ箱には大量のお菓子の空き袋が。我ながら恐ろしい。

・回答その1

森さんの甘いもの欲コントロール法

「体脂肪を減らしたい」との思いが勝れば、そんな食べ方はしないはず。目的意識を明確に! さて本題。朝食はいつも食べてますか? 朝食をちゃんと摂っていれば昼食後に血糖値スパイクが起こりにくく、甘いもの欲が湧きにくい。

朝食は納豆卵かけご飯(ご飯1膳分)とインスタントの味噌汁で十分。それでも日中に甘いものが欲しい時は低脂質な和菓子などが無難。脂質5g以下&炭水化物30g以下が1回の目安です。


森拓郎(もり・たくろう)/パーソナルトレーニングスタジオ〈rinato〉代表。女優やモデルのクライアントも多く持つ。純然たるイケメン。アメとムチで叱咤激励!

・回答その2

三浦さんの甘いもの欲コントロール法

座業で運動量が少ないのにつまめば血糖値が乱高下を繰り返し、永久にゾーンにハマる。“食べたら歩く”の実践で血糖変動は緩やかに。また今まで指導する中で、真のチョコ好きは少ないと感じます。

チョコをやめられないという方が選ぶのは原材料名の1番目に砂糖と書かれた“カカオ味のお砂糖”が大半。無意識のうちに砂糖まみれになってしまっています。いずれにせよ、脂肪を減らすには血糖値マネジメントが必要です。

ケース③ ゼロカロリー食品に頼り過ぎている。

年々罪悪感なく食べられる甘いものが増えていて助かる。デザートが欲しければ0kcalゼリー、さくっと食べるならプロテインバー。ウマすぎて2個3個とつい手が伸びるんですが、大丈夫ですよね。前者はノンカロリーだし、後者は栄養補給になるし…。

・回答その1

岡田さんの甘いもの欲コントロール法

どか食いしたら自分から太りにいってるも同然。でもプロテインバーの開発者として言えるのは、脂質と糖質を抑えて作るのは相当難しい。実はダイエッター向きでないバーがあるのはそういう理由。1個で満足するには、中鎖脂肪酸のパウダーを溶かしたブラックコーヒーを一緒に摂るといいです。

0kcalゼリーの人工甘味料、僕も減量期に頼ったことが。食物繊維と炭水化物を食事で摂るようになってからはほぼ摂ってないっすね。


岡田隆(おかだ・たかし)/日本体育大学准教授兼ビルダー。「大胸筋が歩いてる!」(by『バズーカ岡田の筋トレラボ』)でおなじみ。筋肉にかける情熱に一点の曇りなし!

・回答その2

安井さんの甘いもの欲コントロール法

早いうちにやめるべきです! 0kcalほど怖いものはないというのが持論。大会に出始めた頃、減量期に0kcalのゼリーやコーラを大量摂取。その結果、毎日口にしないと気が済まなくなって。天然の甘味にない中毒性がある気が。

プロテインバーも毎日5個食べてた時期は減量が全く進まず、当時のトレーナーに怒られました(笑)。最近はプロテインパウダーにオートミールやバナナ、ナッツなどを混ぜ、オーブンで焼いて自作します。

取材・文/門上奈央 イラストレーション/堀道広

初出『Tarzan』No.802・2021年1月4日発売

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