朝食で「納豆そば」を食べると体内時計が整いやすい
朝食こそ、体内時計を正しく整え、疲労回復へ導くツールだ。
取材・文/井上健二 イラストレーション/三宅瑠人 取材協力/河村玲子(管理栄養士、トレーナー)
初出『Tarzan』No.794・2020年8月27日発売
朝食抜きは絶対NG。
すべての細胞には体内時計が備わる。カラダの機能を調整する自律神経やホルモンは、体内時計が司る。体内時計が狂うと、自律神経もホルモンも正しく働けず、疲れやすいし、太りやすくなる。
体内時計は朝起きて日の光を浴びると、1日ほぼ24時間の規則正しいリズムを刻み始める。加えて朝食でタンパク質と糖質を摂取すると、末梢と中枢の体内時計がシンクロするから、朝食抜きは絶対にNG。
「納豆×そば」が快眠につながる。
「体内時計を正常化して疲れにくい体質になりたいなら、朝食には納豆そばがオススメです」(管理栄養士の河村玲子さん)
この組み合わせなら、納豆からタンパク質、そばから糖質が摂れる。加えて納豆のタンパク質に多い必須アミノ酸のトリプトファンは、脳内でセロトニンの原料となる。日が落ちて暗くなると、セロトニンからメラトニンというホルモンが作れる。このメラトニンの作用で寝入りやすくなるため、良質の眠りが十分取りやすくなり、疲労も回復しやすい。
さらに納豆のビタミンB6とナイアシン、そばのマグネシウムは、トリプトファンを代謝するために欠かせない栄養素でもある。納豆のタンパク質に多いアルギニンは、テストステロンの分泌を促し、夏バテ解消にも効果的だ。