【今回の筋肉】矢地祐介
※記載している筋肉量は、骨格筋や平滑筋、体水分量を含んだ値です
普段のトレーニングは全身運動のような種目がほとんどですが、広背筋や僧帽筋はあらゆる動作で重要な筋肉です。腹に関しては昔から割れてまして…才能? というのは冗談ですけど、事実筋トレを本格的に始めたのは24歳からでした。
格闘家として修行するべく渡米して、現地のトレーナーのもと初めてしっかりと筋トレをした時に“こんなに格闘技に活きるのか!”と実感。体軸が安定し、できなかった動きも改善されました。腹筋ローラーを使う要領で、ダンベルを前後に転がす種目が特に辛かったことを覚えています。
筋トレの意義を再確認したので、帰国後、ウェイトトレを開始。今の課題は下半身の筋力の強化とバランス感覚の向上です。
コロナ禍の間はジムも閉鎖したので、家や公園で四股を延々踏んでました! 毎日100回、休みなく踏み続ける。YouTubeの企画で以前相撲部屋に伺った時に教わって、下半身の“粘り強さ”がなかった僕には必要な練習だと感じまして。
在宅中の2か月間続けた結果、下半身の安定感が増しました。打撃中、体幹がほぼブレなくなった。外出自粛期間はある意味で、自分にとっては普段めんどくさい(けれど有意義な)ことができた期間でもありました。
食事は試合前もそれ以外も内容はほぼ変わらず。米、肉、野菜といったシンプルなものが好きです。意識しないと脂質が不足するんで、家にはアマニオイルを常備し、そのまま飲んだり料理にかけたりします。
格闘家にとって筋肉とは説得力。技にとっても大切ですが、筋肉がついてると、いい意味で圧がある(笑)。ついているに越したことはないですね。ただし個人的に思うのは、服を着てもどうも“ヌケ感”が出ない! ファッションという観点だけで言えば、正直筋肉はいらないっす(笑)。ないものねだりですけどね。