弱っていては戦えない! あなたの免疫力チェックリスト[基本編]
コロナ旋風が吹き荒れるなか、免疫力はキープしておきたいもの。まずは今の状態をチェックしよう。
取材・文/井上健二 イラストレーション/Yunosuke
初出『Tarzan』No.788・2020年5月28日発売
【免疫力チェックリスト・公開予定】
- 基本編(本記事)
- 体内時計・通常習慣編
- 運動・血流編
- 食事編
自分のカラダは自分で守る時代。
「筋力や持久力と同様に免疫力にも個人差が大きく、ライフスタイル次第で免疫力は上がったり、下がったりします」(ハーバード大学医学部客員教授の根来秀行先生)
初めに知っておきたいのは、免疫力が下がっていないかどうか。それを知るヒントになるのは、日常のちょっとした自覚症状だ。
いちばん分かりやすいのは、インフルエンザや膀胱炎といった感染症に罹りやすくなったか、または罹ると長引くかどうか。切り傷の治りにくさ、口内炎や肌荒れなどの多発も、免疫力が落ちているサインにほかならない。
頼りになるのは、免疫力だ。
下痢や便秘は、免疫と深く関わる腸内環境の悪化を示す。疲れやすくなったり、呼吸の能力が落ちたり、冷えを感じたりするのも、やはり免疫力を落としやすい体内環境に傾いている証拠といえる。
下記のチェックリストで思い当たる項目が多いほど、免疫力は落ちていそう。弱っているかもと心配になったら、生活習慣をチェック。免疫力を落としがちな悪しき点は速攻で改めよう。
[基本編]免疫力チェックリスト
- □ 朝起きたときにダルさを感じる。
- □ 毎年のようにインフルエンザに罹る。
- □ 風邪をひくとなかなか治らず長引く。
- □ ずっと便秘か下痢を繰り返している。
- □ 擦り傷や切り傷を負ってしまうと治りにくい。
- □ 手足のような末端が冷えやすい。
- □ 30秒間、息が止められない。(上記、イラスト参照)
- □ 肌荒れがひどくなっている。
- □ 口内炎ができやすい。
- □ 突然ヘルペスができた。
- □ 膀胱炎になりやすい。
- □ 疲れが簡単に抜けなくなった。
PROFILE
根来秀行(ねごろ・ひでゆき)/東京大学大学院医学系研究科内科学専攻博士課程修了。医師・医学博士。ハーバード大学医学部客員教授、ソルボンヌ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。最先端の臨床・研究・医学教育で国際的に活躍。