ランの後は、ストレッチのゴールデンタイム。
一度に走る距離が延びてくると、筋肉が疲れて硬くなりやすい。それを放置して走り続けると、特定の部位に疲労が溜まって痛みなどの障害を起こすこともある。
痛みに悩まされないように行いたいのはストレッチ。走る前のストレッチは不要だが、痩せランが習慣化したら走った後にストレッチ。反動を使わずに筋肉を静かに伸ばし、緊張を解いて柔軟性と疲労を回復させてやろう。
ポイントは椅子を活用すること。椅子に腰掛けて行うと、運動直後に疲れていても姿勢が安定してポーズが取りやすい。椅子を使うと、1つのポーズでより多くの筋肉が同時に伸ばせるというメリットもある。
筋肉はカラダが温まっているときの方が伸びやすい。ラン後は体温(筋温)が高いので、ストレッチのゴールデンタイム。うちに戻って屋内でやってもいいし、公園のベンチなどを活用して屋外でやってもいい。
ここでは走った後にやっておきたいストレッチ8種類をランキング形式で紹介。できれば全部やってほしいが、時間の余裕がないときは1から優先的に行おう。オフ日は、体温が高いお風呂上がりにどうぞ。
時間の余裕がなければ、1から優先的に!
1. 大腿四頭筋、腸腰筋、広背筋、外・内腹斜筋
2. ハムストリングス、腓腹筋
3. 大臀筋、中臀筋
4. 股関節、内転筋群
椅子に浅く腰掛け、両脚をできるだけ大きく開いて、爪先を外側に向ける。両手を両膝の内側に置く。両手で膝を後ろへ押しながら、上体を前傾。太腿の内側をストレッチ。
5. 脊柱起立筋下部、腰方形筋、中臀筋、広背筋、大胸筋
床で両脚を伸ばして仰向けになり、左脚を右側へ倒し、右腕を横に開き、左手で椅子の脚を摑む。対角ラインを意識して全身を大きく伸ばす。胸が硬い人は脚の上部を持ち、柔らかい人は下部を持つ。左右を変えて同様に行う。
6. ヒラメ筋、足底筋群
シューズを脱いで椅子に深く腰掛け、左足の踵を座面に乗せる。両手で左爪先を摑み、手前に引き寄せ、足裏とふくらはぎをストレッチする。左右を変えて同様に行う。
7. 腓骨筋、前脛骨筋
8. 大腿筋膜張筋、外・内腹斜筋
右手で椅子の背もたれを摑んで立つ。左脚を後ろにクロスさせ、左足のアウトサイドを床につける。左腕をまっすぐ上げ、左手でリードしながら上体を右側へひねり、左骨盤の横と脇腹をストレッチ。左右を変えて同様に。