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酒も甘味も油も食べたいんだ! ならば翌日のHIITトレでカロリーを消費せよ|コレを食べたらこの運動(5)

「好きなものをたくさん食べても太らない方法ってないかなあ」。このワガママな欲望を真剣に聞いてくれるのが、『ターザン』おなじみの澤木一貴トレーナー。第5回は「お酒にスイーツ、肉に油と全部が好きだ」という人のためのトレーニング。

ディープに飲み食いした翌日は、ハードな4分間を。

お酒にスイーツ、肉に油と何でもござれ。飲み食いこそ至高の喜び。そんなあなたは日々幸せな反面、今のうちに何も手を打たなければ肥満はもちろん、その先はがんなどの重大な疾患のリスクを抱えてしまう。でも食べ物の誘惑に抗えない…。

「そんな方にはHIIT(ヒート)と呼ばれる高強度のインターバルトレーニングがおすすめ。継続的に脂肪を燃やし続ける有酸素運動、そして成長ホルモンの分泌を促す無酸素運動がミックスされていますので、筋力や持久力のアップ、血行の促進や代謝機能の向上など、さまざまなメリットが得られます」

それだけじゃない。HIITの代表的なメニューに高強度の全力運動を20秒間、10秒休んで6~8セット繰り返すタバタ式トレーニングがあるが、これを継続したラットの前がん細胞が減少したという実験結果もある。この高強度トレーニングの健康面のメリットはとても多い。

「内容はややハードですが、時間にすれば1日4分程度。飲み食いした翌日には短時間&高強度運動を!」

カロリー消費と病気予防につながるHIITトレ。

カロリー消費と病気予防につながるHIITトレ。

今回紹介するHIIT(ヒート)は4種目を2周する計4分程度のトレーニング。1種目20秒、全力・全速で動き続け、10秒間のレスト(休憩)を挟んだら次の種目へ。これを8回繰り返そう。辛くなってスピードが落ちそうでも、心を折ってはならない。いつまでも好きなものを食べ続けられるよう、その瞬間の全力で取り組もう!

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1. 高速腿上げ

高速腿上げ
まっすぐ立った姿勢から、腕を前後に大きく振りながら同時に膝を左右交互に高く持ち上げる。リズムに乗ってきたらどんどんスピードを上げ、20秒間高速で腿上げ動作を続ける。腿の高さが床と平行か、それより高くなるように膝をしっかり上げること。

2. 高速ニーアッププッシュアップ

高速ニーアッププッシュアップ
腕立て伏せの最初のポジションをとり、肘を曲げて床すれすれまでカラダを下げる。次に肘を伸ばしてカラダを持ち上げ、同時に片方の膝を肩の方へ引き上げる。肘を曲げてカラダを下げながら脚を元の位置に戻す。続けて逆の脚でも同様に行い、高速で繰り返す。

3. 高速シットアップ

高速シットアップ
床に仰向けになり、膝を軽く曲げる。手を頭の後ろで組んで上半身を丸めるように起こし、起き上がったら手を頭から離して前へ。元に戻す。この動きを高速で繰り返す。普通にやればフッキン運動だが、素早く行う場合は全身の筋肉をフルパワーで使う全身運動に。

4. 高速タックジャンプ

高速タックジャンプ
両足を肩幅よりやや狭くして立つ。その状態から真上に全力でジャンプし、空中で両膝を両手でキャッチ。着地する時は手を放し、最初の姿勢に。着地したら間を置かずにジャンプを繰り返す。地面に足がつく時間を短くし、一回一回高くジャンプするよう意識。

教えてくれた人

澤木一貴(さわきかずたか)
澤木一貴(さわき・かずたか)/1971年、静岡県生まれ。SAWAKI GYM代表。NESTA JAPAN理事。全国でトレーニングセミナーを展開。6月には『ベストボディ・ジャパン プロレス』に参戦。日本大学卒業。一般のクライアントはもちろん、プロレスなどの格闘技選手からJリーガー、そして小学生まで幅広い指導経験を誇る。DVD『壊れゆく子どもたちの姿勢と運動神経を取り戻す!』が好評発売中。

取材・文/黒田創 撮影/山城健朗 スタイリスト/山内省吾 ヘア&メイク/天野誠吾 イラストレーション/高橋潤

(初出『Tarzan』No.767・2019年6月27日発売)

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