足裏感性を鍛えて「歩幅を大きく」する! きれいな歩き姿勢をつくるエクササイズ(1)

日常の生活の悪しきクセ、運動不足などによって姿勢はどんどん崩れてしまう。姿勢というと「立つ」「座る」を連想するが、歩き姿勢もお忘れなく。毎日のエクササイズを習慣にして、自分の“弱点”を一つひとつ解消していこう。今回は「歩幅が小さい」を解消するエクササイズ。

取材・文/石飛カノ 撮影/小川朋央 取材協力/菅原順二(パーソナルトレーニングスタジオARANCIA代表)

(初出『Tarzan』No.766・2019年6月13日発売)

鍵を握るのは“足裏の感性”。

自分では颯爽と歩いているつもりでも、周囲の人間にガンガン抜かれる。それはひとえに歩幅が狭いせい。原因は股関節の硬さ? それもあるかもしれないが、根本原因は感覚機能が衰えていること。

「二足歩行のヒトはバランスの悪い片脚立ちを繰り返して歩きます。バランスをとって速やかに歩くために必要なのは、足裏から入ってくる地面の情報。裸足で歩くことがなくなった現代人は足裏からのフィードバックが乏しいので、無意識に恐怖心に囚われ、歩幅が小さくなると考えられます」(トレーナー・菅原順二さん)

足裏の感性を鍛えて、恐怖心を乗り越えよう!

「歩幅が小さい」の解消法

1. 裸足で歩いてみる

裸足で歩いてみる

屋外を裸足で歩く習慣をつける。土、砂、砂利の上、芝生の上。足裏の感覚を研ぎ澄ませて情報を脳に送る練習。いずれ恐怖心が払拭され、平地で颯爽と歩けるように。

2. 足裏マッサージ

 足裏マッサージ

テニスボールに足を乗せ、足のアーチに沿ってコロコロ転がす。大股で歩くためには一歩ずつアーチをしっかり潰す必要がある。なのでマッサージによるアーチづくりも必須。

教えてくれた人

菅原順二
菅原順二(すがはら・じゅんじ)/1978年生まれ。パーソナルトレーニングスタジオ〈アランチャ〉代表。ピラティスを主軸に、アスリート、ダンサー、モデルなどのトレーナー指導を行う。