洗剤は殺菌効果、柔軟剤は香り重視で! プロが教えるシンプルかつ効果的な“洗剤選び”
どんなに普段からトレーニングをしていても、ハンサムな“身だしなみのコツ”を知らなければ、「惜しい!」となってしまうかも。そこでTarzan Webの〈グルーミング〉では、さまざまな分野の専門家に取材。不定期連載で、鍛えたカラダをさらに上げる、おすすめのグルーミンググッズを教えてもらいます。
取材・文/山梨幸輝 撮影/角戸菜摘
洗剤をじっくり選ぶ機会は意外と少なかったり。とはいえ、適当に選んだ洗剤で生乾き臭に後悔、周りにも迷惑、なんてことになれば本末転倒。自他ともに快適に過ごすためにも、まずは洗濯の基礎を学んでおきましょう。そのコツは、洗剤と柔軟剤の役割分担にありました。
「スーツのケア」に引き続き、お話を伺うのは〈ファッションスタイリスト ジャパン〉の吉川浩太郎さん。 第2回目のテーマは、「洗剤」です。その選び方からおすすめの製品まで幅広く教えてもらいました。
教えてくれた人
吉川浩太郎(よしかわ・こうたろう)/1981年生まれ。株式会社ファッションスタイリストジャパン取締役。紳士服専門店に勤務し、1万人以上の店舗接客を行った経験を活かし、カジュアル・ビジネス問わないメンズファッションのコーディネートや、オーダースーツ制作を行う。個性や職業に応じた色を提案する「イメージコンサルタント」としても活動。
洗剤と柔軟剤で役割分担をする
日中は会社にいるから部屋干ししかできない。そろそろ加齢臭が気になってきた。など、ビジネスマンにありがちなニオイの問題は、洗剤を変えることで解決できるそう。吉川さん、どう選べばいいのでしょう?
「洗濯に使うのは基本的に洗剤と柔軟剤の2つ。柔軟剤自体には消臭効果はないので、いくらいい香りのものを使っても、ニオイを上書きすることになります。まずはニオイを取りきってくれるほど殺菌効果が高い洗剤を選びましょう。逆に柔軟剤に関しては、香りの好みだけを基準にして選んでも問題ないと思います」
洗剤は殺菌効果重視、柔軟剤は香り重視と割り切って考えれば、今後の洗剤選びもぐっと楽になりそう。吉川さん曰く、ほかにも衣類を長持ちさせる洗濯方法があるようです。
「丈の長い服は洗濯機の中で絡まりやすいんです。あとよく言われることですが、色の濃い服も色落ちしやすい。どちらも、洗濯によって寿命を縮めることに繋がりかねないですから、面倒くさがらずに洗濯の前にネットに収納しましょう」
吉川さんおすすめの 洗剤3選
1. 〈ライオン〉トップ HYGIA
「セミナーなどで紹介するために色々な洗剤を試してきましたが、部屋干し臭に一番効いたのはこれでした。洗濯機自体の雑菌も落としてくれるから、臭い自体も発生しにくくなるんです。スーパーでお手軽に手に入れられるのも嬉しいですね」(吉川さん)
2. 〈花王〉アタック 消臭ストロングジェル
「脱臭効果重視で選ぶなら〈アタック〉の『消臭ストロングジェル』。もともとは業務用に開発された商品で、介護施設でも使われています。ワキガや加齢臭にも効果大。刺激が強い分、独特のツンとくる臭いが多少ありますが、それは柔軟剤の香りでカバーできる程度だと思います」(吉川さん)
3. 〈カミナガ〉エネロクリーン
「〈カミナガ〉の『エネロクリーン』という、スーツの襟と袖を洗う用の石鹸もあります。棒状の形をした本体を付属のネットに入れて、気になる部分を洗ってあげる。そのあと洗濯をすれば、汚れが劇的に落ちているんですよ。血液や油汚れなんかにも効くので、クリーニング屋さんに持って行く前の“家でできる最終手段”としてぜひ試してほしいですね」(吉川さん)
バックナンバー
〈BARBER BOYS〉樅山敦さん編:
第1回 男のシャンプーは“香り”と“スカルプケア”で選ぶべし! ネットで買えるプロのおすすめ4選
第2回 男のヘアスタイリング再入門|整髪料ごとに付けるタイミングは違う!
第3回 ボディウォッシュは“多用途”が超便利!|髪も顔もカラダも一気に洗い上げよう
第4回 乾燥が気になるなら“保湿剤”をプラス! 秋冬に実践したいシンプルな肌ケア
男性美容専門家・藤村岳さん編:
第1回 食後は歯磨きではなくマウスウォッシュを! 意外と知らない大人のオーラルケア
〈生活の木〉津田啓一郎さん編:
第1回 寒い季節はお香&キャンドルがおすすめ|香りの基礎から学ぶルームフレグランス入門