ポイントは“テクスチャー”と“大手ブランド”|プロが実践する保湿剤の選び方
オフィスの空調が効き過ぎていたり、「寒いから」とつい暖房をつけたまま寝てしまったり。乾燥と隣り合わせな冬場の生活環境は、肌にとっても悪影響。今まさに知りたい保湿選びについてお話を聞いてきました。
取材・文/山梨幸輝 撮影/大嶋千尋
アロマテラピー専門店〈生活の木〉の津田啓一郎さんをお迎えして、おすすめのグルーミンググッズを教えてもらう当企画。
ルームフレグランス、バスソルトに続き、最終回は保湿剤。スキンケア用品も取り扱う〈生活の木〉ならではの視点で、おすすめの3品を教えてもらいました。
教えてくれた人
津田啓一郎さん( つだ・けいいちろう)/1982年生まれ。ハーブとアロマテラピーの専門店「生活の木」勤務。天然の精油で香りを調合する「チーフアロマブレンダー(調香師)」として商品開発を行う。
迷ったら“テクスチャー”と“ブランド”で選ぶ
いざ保湿剤を選ぶとなると、種類が豊富すぎてかえって迷ってしまうことも。そこで、まず注目するべきポイントを津田さんに聞いてみました。
「保湿剤と一言で言っても、固形のものからさらっとしたジェルまで、種類は様々。例えば、冬場は乾燥がひどいですから、僕は油分がリッチなバームタイプのものを使っています」
「逆に夏場にこってりした油を塗ったらヌラヌラして気持ち悪いですから、ジェルを使っていて。季節の乾湿度合いと本人の肌質や好みに応じて、テクスチャー(質感)で使い分けるのがおすすめですね」
「あとは、ナチュラルな成分を使っていたり、好みの香りだから選ぶ、というのももちろんいいと思います。ただスキンケアは顔や手だけでなく、カラダ全体に使うもの。圧倒的に使う量も多いですから、“消耗品”と割り切って選ぶのも一つの手です」
「そこで選ぶべきは〈ニベア〉さんのような大きな化粧品会社のもの。製造量が多い分、量産のコストも低いんです。小さい化粧品会社が同じクオリティのものを作ろうとしても、同じ価格では絶対に出せないと思いますね」
というわけで津田さんが実際に使用している、信頼を置けるブランドのものを紹介してもらいました。
津田さんおすすめの保湿剤3選
1. 〈NIVEA〉ニベアクリーム
「まずはオールシーズン使えるクリームタイプのものを。そもそもドイツのプロダクトというのは、平均して何でも質がいい。そんな国を代表するブランドですから信頼できますよね。この『ニベアクリーム』も、プロ目線で見ても値段と使用感のバランスがいい。僕は自宅の3箇所くらいに置いて使っています」(津田さん)
2. 〈Badger〉リラックスバーム
「次はバーム。リップクリームよりも少し柔らかいくらいの固形油で、乾燥がひどい部位に使ってほしいですね。あと、この〈バジャー〉の『リラックスバーム』はラベンダーの香りがついているところもポイント。リラックスタイムにぴったりです。夜寝る前に首や肩に塗って揉みほぐしたりと、マッサージにも使えます。サイズも小さめなので、旅行や出張に持っていきやすいですよ」(津田さん)
3. 〈Thursday Plantation〉アロエベラジェル
主にオーストラリア産の天然オイルを使ったアロマ・スキンケアブランド〈Thursday Plantation〉のジェル。天然のアロエベラから抽出される、保湿性と殺菌効果に優れた成分を使用。
「最後はジェル。水性でベタベタしにくいので、さらっとした質感が好きな方にいいと思います。もともとは虫刺されや火傷跡に塗るためのものということもあり、特に夏場に最適ですね」(津田さん)
バックナンバー
〈BARBER BOYS〉樅山敦さん編:
第1回 男のシャンプーは“香り”と“スカルプケア”で選ぶべし! ネットで買えるプロのおすすめ4選
第2回 男のヘアスタイリング再入門|整髪料ごとに付けるタイミングは違う!
第3回 ボディウォッシュは“多用途”が超便利!|髪も顔もカラダも一気に洗い上げよう
第4回 乾燥が気になるなら“保湿剤”をプラス! 秋冬に実践したいシンプルな肌ケア
男性美容専門家・藤村岳さん編: