Tarzan Webが選ぶ、今週やりたいこと。|2025年10月3週目のWeekly Watch List

今週見逃せないスポーツ大会や映像配信、参加型のイベントなどをTarzan Webが選んで紹介します。

文・岡島みのり リサーチ/林暖茄

10/13(月)|スポーツの日は〈オリンピックミュージアム〉に行ってみる。

10月13日(月)の「スポーツの日」は、1964年の「東京オリンピック」開会式を記念して制定された祝日。そんな日に立ち寄りたいのが、国立競技場そばの〈オリンピックミュージアム〉で開催中の企画展『東京2025世界陸上&東京2025デフリンピック展』だ。展示では、9日間の熱戦を繰り広げた「東京2025世界陸上」の名シーンを振り返るコーナーに加え、聴覚障がいのある選手たちによるスポーツの祭典「デフリンピック」の歴史と魅力を紹介する企画も実施。入館の事前予約は不要で、聴覚に障がいがある来館者は、手話での鑑賞サポートも受けられる。

 

10/15(水)|心と身体に耳を澄ませる練習をしてみる。

「自分を変える」よりも、「自分を癒す」。尹雄大の新刊書籍『「要するに」って言わないで』は、そんな優しい転換を促してくれる作品だ。著者が提案するのは、短くまとめようとする要約の癖から少し離れ、言葉をそのまま受け止めるセルフケアの形。自分の声も、人の声も、正誤で裁かずにそのまま聞くこと、語ること。ページをめくるうちに、私たちがいかにうまく話すことばかりに囚われてきたかに気づかされるはず。言葉をめぐるセルフケアに興味のある人に、手に取ってみてほしい一冊。

 

10/17(金)|秋の朝は〈HOKA〉の新作シューズで皇居ランにトライ。

〈HOKA〉が9月、皇居ランの新拠点としてオープンしたストア「HOKA Marunouchi」。10月26日(日)には、最新モデルを試し履きしながら都心を駆け抜けるランイベント「HOKA Marunouchi Run」を実施する。スタート地点は、丸の内・有楽町電気ビルの新店舗。皇居外周を中心に約7〜8kmをゆっくりと走り、終わりにはドリンクサービスも。参加費は無料、定員20名の抽選制。HOKAシューズのクッション性や軽さを実際に体感しながら、週末の朝に心地よい汗を流せるチャンスだ。走ることを再開したい人にもぴったり。抽選の応募は10月19日(日)まで。

 

10/18(土)|「箱根駅伝」予選会を見て、年の瀬に向けて気持ちを準備。

年末年始の風物詩、「箱根駅伝」。その本戦出場をかけた予選会が、10月、立川・昭和記念公園とその周辺で行われる。全国から集まった大学チームが、汗と声援に包まれるなかで、21.0975kmのコースを駆け抜ける。会場で選手たちの懸命な走りを見届けるのもよし、日テレでの生中継を通して秋風を感じるのもまたおすすめ。例年は流し見という人も、予選からチェックしてみると、年の瀬に向けて楽しみがひとつ増えるかも。今年の『箱根駅伝』は、より深く、熱く味わおう。

 

10/18(土)|「痛み」を理解し、対話をするための言葉を知る。

10月18日(土)、批評家・杉田俊介の新刊『鬱病日記』の刊行を記念し、下北沢の本屋B&Bでトークイベントが開催される。ゲストは、同じく病と向き合う日々を綴った『痛いところから見えるもの』の著者・頭木弘樹。テーマは、痛みを理解するための言葉。うつ病や難病など、身体と心の痛みを抱える当事者は、その体験をどのように言語化し、他者と共有しうるのか。言葉にすることの難しさと必要性を、文学的な視点から深く掘り下げる対話になる。孤独を抱えながらも、生きることを言葉で照らそうとする二人の対話を通して、誰かの痛みを理解するための新しい言葉が見つかるかもしれない。