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友人同士でチームスポーツを楽しんだり、あてもなく歩いてみたり、ただぼうっと佇んでいたり。同じ空間で同じひとときを過ごす人々をスナップした連載企画。vol.6は夏真っ盛りの逗子海岸。アウトドアブランド〈HELLY HANSEN〉が期間限定で開いた海の家をハブに、海岸で出会ったさまざまな人々を切り取った。

取材・文/岡島みのり 撮影/キム・マルセロ

Jeanne/Augustin(薬剤師/会社員)

海辺で日光浴をしていた2人は、数ヶ月前にパリから日本へ訪れ、長期滞在中。「東京には6ヶ月いるつもり。下北沢や三軒茶屋など、数日間の旅行では見つけられなかった素敵な街に出会えて嬉しいです(Jeanne)」。「路上で売っているシルバーアクセサリーや、〈GU〉で買った〈HONDA〉のTシャツなど、東京で買ったお気に入りがすでにたくさんあるよ(Augustin)」。

Ryo(〈HELLY HANSEN〉マーケティング)

「〈HELLY HANSEN〉が大切にしている海で、このようなイベントを開催できて嬉しいです。期間中は、オリジナルフードの提供や、サップ体験等の催しも行いました。海が好きな人も、そうでない人にも、こうしたブランドの取り組みを知ってもらうことができればと思います」と小池さん。色褪せたオレンジカラーの開襟シャツは、もちろん〈HELLY HANSEN〉のもの。

Kayo(『HELLY HANSEN BEACH HAUS』スタッフ)

普段ウェディング関係の仕事をしているkayoさんは、夏限定で、逗子海岸にある海の家「はなれ」で働いているのだという。「仕事は都内勤務なのですが、逗子に訪れるようになってからこの海の虜に。その流れで、毎年夏はここで過ごしているんです」。ブランドの拠点地である北欧を連想させる、柔和なブルーのセットアップに身を包んだ。

サキ/エイタ(アパレル/旅人)

海上がりに声をかけた2人は、この夏に逗子が好きになったという。「渋谷から電車で1本で来られるし、なんだか雰囲気がよくて今日も来ちゃいました。足首につけているミサンガは2人で手作りしたもの。あともうちょっとだけ遊んで帰ろうと思います(サキ)」。@sakiyoshida@eitamzgc

Naomi/Minami(DJ/バーテンダー)

「今年もう10回以上は海に来てます。ほとんどは友達と話したり、肌を焼いたり。普段は東京にいるけど、夏はどうしても海の気分になっちゃって(Minami)」。「ネックレスは好きなフラダンサーのMoekaさんが手掛けるブランド、〈Kanalunani〉のものです。海にちなんだモチーフがお気に入り(Naomi)」。@naomiagar @_mylittlebaby

JOE(〈HELLY HANSEN〉マーケティング)

『HELLY HANSEN BEACH HUS』をプロデュースしたJOEさん。若い頃から海に惹かれ、こうした海の家のイベント運営を手掛けるなど、長年にわたって逗子に携わってきた。「以前〈HELLY HANSEN〉で働いていたことがあるのですが、もう一度戻ってプロモーションをやらないか? と誘われ今の仕事に。巡り巡って、また逗子に関わることができて幸せです」。@joe__ip

Tommaso/Robert/Silvana

イタリアから観光で訪れたという3人。「息子の1人が元々日本で暮らしていて、今回やっと会いに来ることができました。大家族なんですよ、ほらこのペンダントを見て? (Silvana)」と見せてくれたのは、孫たちのイラストが刻印されたお気に入りのアクセサリー。「久しぶりの日本で楽しいです。あとご飯が美味しい! 個人的にはイタリアで食べるイタリアンよりも日本で食べるイタリアンの方が好みなんです、内緒ですよ(Robert)」。

〈HELLY HANSEN〉が海の家「はなれ」とコラボレーションした『HELLY HANSEN BEACH HUS』は、高床式の作りで風通しが良く、海辺とは思えないほど快適に過ごすことができた。店内では、中目黒のハンバーガーショップ〈ゴールデンブラウン〉監修のノルウェーフードの提供や、イベントのために作られたウェアの販売もあり、海で過ごす時間のイメージが変わるほどの充実っぷり。このイベントは1週間限りの開催となったが、今後も〈HELLY HANSEN〉と「はなれ」に注目したい。