草野仁、81歳。長寿の秘訣はダンベルトレにあり。
草野仁の筋トレ道はダンベルとともにあった! 上半身を回し、血圧を整え、体力を維持。無理なく続ける“草野流トレーニング”とは。
取材・文/黒田 創 撮影/吉松伸太郎 ヘア&メイク/田中 潔
初出『Tarzan』No.903・2025年5月22日発売

Profile
草野仁(くさの・ひとし)/1944年生まれ。NHKアナウンサーを経て85年からフリー。『日立・世界ふしぎ発見!』など人気番組の司会を務め、バラエティ番組でコミカルな一面を見せる。『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系列)などに出演中。
朝食後、エアロバイクからのダンベル。
御年81歳の草野仁さん。以前から芸能界有数の筋トレ好きで知られているが、今なお重さ15kgのダンベルを左右に持ち、腕をひたすら回転させるトレーニングを週5回行っている。

カラダの前でダンベルを引き回す動きを100回×4セット。「朝食後にエアロバイクを漕いでからやります。以前はさらに腹筋200回をこなしてましたが今はセーブ中です(笑)」。
「この形だと通常のアームカールよりも上半身全体を使いますし、有酸素運動の要素もある。ダンベルを使い始めたのは、NHK時代に相撲部屋へ取材に行った時に、力士がすり足をしながら腕を引く動きをずっとやっているのを見て“上半身を鍛えるのにいいな”と思ったのがきっかけ。しばらく片方20 kgのダンベルで頑張っていましたが、故・石原慎太郎さんと対談した際に“まだ筋トレやっているのか?”と聞かれて、はいと答えたら“いつまでも重いのばかり上げてたら血管が切れちゃうぞ”と言われましてね。確かに大会に出るワケじゃないしと、それからは負荷を減らして無理をしない程度に鍛えるようになりました」
“ダンベルで現状維持”が当面の目標です!
80歳を越えていまだに大病なし。一時期高血圧気味と診断されたものの、ダンベル筋トレを始めてから上が130台、下が70台と安定している。
「食事も大事で、近年は糖質を控えめにして野菜とタンパク質を多く摂るようにしています。筋トレは義務感にかられるとオーバートレーニングになって逆にデメリットの面が多くなってしまうので、いまはあくまで必要最低限のことだけやろうと心掛けています。“ダンベルで現状維持”が当面の目標です!」