「もっと速く走りたいから!」井上咲楽、はじめてのダンベルトレに挑む。
自体重トレに比べ難度も上がるし、自分には難しそう。なんて心配には及ばない。タレント・井上咲楽さんも、今まさに自身のマラソン記録更新のために、ダンベルトレを生活に組み込もうとしている。
取材・文/井上健二 撮影/藤井由依 スタイリスト/佐藤奈津美 ヘア&メイク/開沼祐子
初出『Tarzan』No.903・2025年5月22日発売

Profile
井上咲楽(いのうえ・さくら)/1999年、栃木県生まれ。俳優、タレント。『新婚さんいらっしゃい!』(ABCテレビ)、『サイエンスZERO』(NHK Eテレ)などに出演中。チャンネル登録者数18万人以上のYouTubeチャンネルも好評。走る以外にも、発酵食品を用いた料理を自炊するなど、カラダを気遣う健康美人。
生活の流れの中に組み込めばダンベルトレも続くはず。
彼女といえば、やはりマラソン。4月の長野マラソンでは、3時間20分50秒で自己ベストを更新。
次は3時間15分を切りたいと意気込む彼女が、そのためにそろそろ挑みたいと考えているのは、ダンベルでの筋トレ。
「4年ほど前に写真集を出す際、短期集中で筋トレをしましたが、そのときはマシンがメイン。ダンベルで本格的に鍛えた経験はないんです。女性のランナー仲間には、“補強トレもいいよ”と勧められていたのに、レース前にお腹へ刺激を入れるフッキンをする以外は、何もやっていませんでした。でも、記録をさらに更新するには、ダンベルを使った補強トレが必要になるかもしれませんね」
とくに鍛えたいのは、下半身。
「カーボン入りの厚底シューズを履いているのに、靴のスペックに見合うだけの脚力がまだないという実感はめちゃくちゃあって。レース前半は結構調子いいのに、後半疲れてくると筋力不足でペースが落ちてくる。長野マラソンの後も、おそらく腸腰筋だと思うんですけど、股関節まわりに痛みがありました。靴の凄さを生かせる脚筋力をダンベルで養い、後半のペースダウンが避けられたら、もう少し速く走れるだろうなという予感はあります。あとこれはマラソンと関係ないですが、二の腕の後ろをもっと引き締めたい(笑)」
記録がどんどん伸びるのは、忙しい合間を縫って地道な練習を欠かさないから。毎週3〜4回、1回8〜10km走るのがルーティンとなっている。運動が継続できる秘訣はどこにあるのだろう。
「何にも考えないことですね。歯磨きする時って何も考えないじゃないですか。それと同じで“よし、やるぞ!”と身構えないで、歯磨きのように日常に組み込む。ダンベルトレも、生活の流れの中で自然にやれたら続くはず」
そのためにも、部屋に馴染むようなお気に入りのダンベルを見つけたいと話す。
「自宅の居間には、足裏のアーチを上げるためのマッサージボールが転がっていて、気が向いたら踏んでいます。わざわざ引っ張り出して何かをやろうとすると、ワンクッションあるから習慣化しにくい。部屋に置きっぱなしでも違和感がなく、目に入ったらちょこっとやる感じがたぶん続けやすい。まずはカラフルで可愛らしいダンベルを探してみようかな」