鬼のマナー講師に弟子入り! 鬼気迫るマナー講習で姿勢はよくなる?
猫背を卒業して、シャキッとした姿勢になりたい。そう願う人のために、思わず背筋が伸びてしまいそうな体験を編集部員がカラダを張って実証。今回は、“鬼のマナー講師”平林都さんの鬼気迫る指導を体験してみました。
取材・文/山梨幸輝 撮影/大内カオリ
初出『Tarzan』No.879・2024年5月9日発売
マナー講師:平林都さん
信用金庫に勤務しながら20近い習い事に通った経験を活かし、〈エレガントマナースクール〉を開講。著書に『なぜか成果を出す人の 社会人マナー』(講談社)など。
鬼気迫るマナー講習で言葉と姿勢を正す
テレビ番組などで“鬼のマナー講師”としてお馴染みの〈エレガントマナースクール〉代表・平林都さん。その講義を、社会人経験ほぼ皆無のライター・ヤマナシが体験。ラフなデニムシャツを着てきてしまった時点で現場に緊張が走る。
「まずは笑顔で挨拶する練習から! 前歯は上下ともに8本以上見せて、語尾は上げるべし。さあ“こんにちは”と言ってみて。…そんな仏頂面じゃ駄目!」
立て板に水なスピードで次々にマナーを叩き込まれ、メモを取らないと“ちゃんと聞いてるのか!”と𠮟責が。しかし、その厳しさの裏には理由があった。
「私が大事にする接遇とは、仕事中に現実を見せないこと。理想的な自分を演じて楽しんでもらえば、相手は財布の紐が緩みます。でも、人はすぐ楽をしてしまう生き物だから、無意識でマナーを実践できるまで癖づけるのが大事なんです」
圧倒的な反復練習と平林さんの気迫に、自然と口角が上がり、背すじも伸びる。
「内心で“嫌な奴”と思ってもいいんです。要領がいい人になるための訓練ですから。大事なのは、言葉遣いや表情、姿勢などの“形”を身につけることです」
平林さんのマナーは、前職で金融系の仕事をしていた頃に“デキる人”たちの行動を徹底的に観察して体系立てたものだという。つまり根性論ではなく“学問”なのだ。まさに筋が通っているからこそ、違和感なく実践もしやすい。先生、貴重な体験をありがとうございます!
「お辞儀する時は相手の顔を見なさい!」
明日からも精進します!!