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“スリップインするだけ™”じゃない!《スケッチャーズ スリップ・インズ》快適学。
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いいトレーニーはアンテナを張っている。だからいろいろ知っているし、トレーニング法も柔軟。幅の広さを知る第一歩として、みんなのお気に入りBIG3を聞いてみた。本来はベンプレ、スクワット、デッドリフトだけど、どんな種目が出てくるんだろう。今回は、声優・勝杏里さんの「私の好きなBig3」。
勝杏里さん
かつ・あんり/声優。声優教室を経てプロに。代表作は、アニメ『とある魔術の禁書目録』の土御門元春役、映画『アングリーバード』のチャック役など多数。多種多芸で知られており、楽器演奏や作曲でも優れた才能を示している。
人気声優でありながら、ボディビル大会に出場するほどの筋トレマニアで知られるのが勝杏里さん。大会で上位に食い込むほどの圧倒的な肉体美の持ち主だが、5年前まではかなり太り気味だったそう。
「ラーメンが好きすぎて1日3〜4杯食べる生活をしていたら、体重が96kgに。3桁になるのはさすがにヤバいと思い、有酸素運動と筋トレを始めました。
ちょうどコロナ禍となり、仕事終わりの恒例だった飲み会もなくなり、自宅に即席ジムを作って地道に鍛える日々を送ったら、1か月でみるみる体重が落ち、体調も驚くほど良くなり、筋トレにどハマリ。ジムを経営するまでになりました」
筋肉が落ちるのを嫌い有酸素運動を避ける人も多いが、減量が出発点でもある勝さんは都内の移動はほぼほぼバイク。有酸素で心肺を鍛え、贅肉を削る。
加えてカラダを本気で変えたいなら、ボディコンテストへの出場を予め決めておくのも有効だと語る。
「締め切りがあると誰しもやる気が高まるもの。初めに基本のキの懸垂とスクワットをマスターしましょう。独りよがりにならないように専門家のパーソナルトレーニングを受けると発見も多いですよ」
雨天または飲み会の予定が入っていない限り、都内はロードバイクで移動している。多い時は50km以上走る日もあるとか。通勤のように毎日行うものにトレーニングを紐づけると持続しやすく、それだけ成果も上がりやすい。
背中を大きくしたいなら、ラットプルダウンのようなマシントレよりも自体重で行う懸垂が何よりも効くとか。「肩甲骨をカチッとロックして上がると、腕の関与が減り、広背筋を効果的に鍛えられます」。
ボディビルダー・ジュラシック木澤さんのジムに毎月一度通い、プロ目線のアドバイスを得る。
「いちばん変わったのはスクワット。フォーム、しゃがむスピード、意識の向け方などを変えたら下半身が劇的にデカくなりました」
取材・文/井上健二 イラストレーション/モリタクマ 編集/門上奈央
初出『Tarzan』No.872・2024年1月25日発売