- 走る
〈ナイキ〉のランニングシューズ3足を履き比べ! シューズトライアル体験レポート
PR
バラエティに富んだおかずが豊富で、三食すべてでお世話になる日も数知れずのコンビニ食材。実はちょっとしたコツを押さえれば、塩分量を抑えられるだけではなく、栄養も満足度もアップできる。管理栄養士の浅野まみこさんにポイントとレシピを教えてもらった。
浅野まみこさん
あさの・まみこ/コンビニ外食研究家、管理栄養士。病院などで栄養相談に携わった後、独立。著書に『コンビニ・ダイエット』(星海社)ほか。YouTubeチャンネル『浅野まみこ コンビニ外食研究室』でも発信中。
おでん、カレー、レバニラ…。お馴染みの家庭料理が手軽&リーズナブルに購入できるコンビニめし。
「この数年で惣菜から冷凍食品まで手に入れられる選択肢が格段に広がりました。そのためコンビニ食材をうまくアレンジすれば、減塩も可能です」(浅野さん)
そのポイントは増量にあるそう。
「1人前の惣菜を2人で分けられるくらいまで、ボリュームアップさせるのです。カリウムを含む野菜やナッツ、カルシウムも豊富な大豆製品などナトリウムの排出を促す食材でカサ増し。ゴマ油やオリーブ油を足して満足感を得られるように旨味を加える。一人暮らしであれば作った量を2回の食事に分けて食べるのがおすすめ。そうすることで、1回当たりの塩分量を減らす仕掛けです」
卵サラダ+ブロッコリー&ナッツ
アレンジ前:卵サラダ 263kcal/NaCl 1.1g
アレンジ後:総カロリー 263kcal/NaCl 0.5g
たっぷりと振りかけた黒胡椒の爽快な香りが食欲をそそる。定番の卵サラダが歯ごたえを楽しむ一品に変身。
「カリウムだけでなく動脈硬化の予防が期待できるα-リノレン酸が豊富なクルミと、血圧を下げる効果のあるリノール酸を含むアーモンドの黄金コンビをイン。さらに冷凍のブロッコリーを混ぜるとシャキッとした食感も堪能できます」。
調理時間はたったの3分です。
唐揚げ+厚揚げ&おでんスープ
アレンジ前:唐揚げ 215kcal/NaCl 1.8g
アレンジ後:総カロリー 194kcal/NaCl 1.1g
ホットスナックのスターである唐揚げと、冬のレジカウンターを彩るおでんが創作系の惣菜になった。
「レンジでチンするだけで完成する和風のおかずです。おでんスープに鶏肉の脂が加わるので、旨味が増します」。
ひたひたになった唐揚げの衣を口にするたびに滋味深い味わいが広がる。おでんスープを飲み干すと減塩の工夫をした甲斐がなくなるので、ここは残そう。
豚の角煮+キャベツ&キムチ
アレンジ前:豚の角煮レトルトパック1袋 総カロリー 345kcal/NaCl 2g
アレンジ後:総カロリー 157kcal/NaCl 1.5g
「トロトロでコクのある豚の角煮にキャベツとキムチを加えて、ゴマ油でさっと炒めます」。
ピリ辛の味わいはまさにごはん泥棒!「塩分の排出を助けるカリウムはホウレンソウなどの緑黄色野菜で補給を。彩りにもなるうえに野菜自体の味も濃いので、主張の強い食材と見事にマッチします」。
こちらの調理時間もわずか3分。余ったら弁当箱に詰めて昼食にしても。
レトルトカレー&サラダチキン+トマトジュース
アレンジ前:レトルトカレー 319kcal/NaCl 2.5g、サラダチキン 1/2個 114kcal/NaCl 1.1g
アレンジ後:総カロリー 363kcal/NaCl 2.3g
トマトジュースを混ぜることで奥行きのある味わいに進化する。
「ルーにトマトの旨味や酸味が加わります。そこにサラダチキンとブロッコリーを入れるとゴロゴロの具だくさんに。レトルトのごはんは雑穀米を選ぶと、マグネシウムなどのミネラルの補充もできます」。
デトックス力が強くタンパク質もたっぷり含んだ一皿は、鍋でさっと温めるだけで完成する。
レバニラ+もやし&卵
アレンジ前:レバニラ炒め1袋(冷凍) 174kcal/NaCl 1.5g
アレンジ後:総カロリー 158kcal/NaCl 0.9g
「冷凍のレバニラ炒めは卵でとじることで増量してもしっかり味わいを感じます。さらにもやしを足して歯ごたえをアップ。シャキッとした食感によって咀嚼の回数も増えるので少量でも満腹になれます」。
ゴマ油の香ばしいにおいに包まれて、レバー特有の臭みもやわらぐ。アレンジされてもビールやハイボールとの相性の良さは変わらない。要する時間は2分程度。
取材・文/松岡真子 撮影/石原敦志 レシピ・料理製作・監修/浅野まみこ 影協力/UTUWA
初出『Tarzan』No.870・2023年12月14日発売