旅先も国内も足で歩いて土地勘を摑む
1979年の創刊以来、旅人たちに世界各国の“歩き方”を指南してきた旅行書『地球の歩き方』。
編集長の宮田崇さんは「1日1万歩以上は歩いています」とさらっと言う。
「歩くのはべつに苦にならないです。飲茶を食べたくなったら香港へ飛行機で飛んで、年間パスポートを持っている〈香港ディズニーランド〉でたっぷり遊んで一泊し、空港の〈ティム・ホー・ワン〉で飲茶を食べて帰国。
妻とタイに出かけても、1日だけLCCの直行便でインドに行って街歩きをしたり。そんなふうに遊んでいたら1万歩なんてすぐです」
旅先と日常で、歩き方に違いは?
「初めての国は安全に歩きたいので多少警戒しつつ歩きます。でも道中に気になるものがあれば記録用の写真を撮ったり。グーグル翻訳も便利で、よく見る現地語の看板もスマホをかざせば意味が分かります。
日本では少し油断して歩いているかもしれない。仕事の約束で出かける時は、余裕があれば最寄り駅に1〜2時間早めに着いて周辺をぶらぶら歩きます。
その町の賑わう飲食店を探したり、古地図アプリで今いる場所の過去に遡ってみたり。伊能忠敬ではないですけれど、土地勘を摑むには自分の足で歩くのが一番なんです。
あとは行きつけの場所にも往路と復路でルートを変えますね。“こんな道でも行ける!!”と、自分の選択肢が増えるのが面白いんです」