可動性も大事。デイサービス施設が「初動負荷トレーニング」を導入した理由
アスリートのコンディショニングに取り入れられている「初動負荷トレーニング®」。その専用マシンを導入したデイサービス施設がオープン。その狙いとは?
取材・文/編集部 撮影/藤木裕之
初出『Tarzan』No.864・2023年9月7日発売
介護施設にも選択肢。マシン導入の狙いとは?
現役時代のイチローが取り入れたことで知られるようになった「初動負荷トレーニング®」。
反射神経の促進や可動域の拡大などアスリートのコンディショニングに使われることが多いが、高齢者の運動機能向上や痛み予防を目的に取り入れたデイサービス施設がある。埼玉県越谷市に今年7月オープンした〈デイサービスカノン〉だ。
「約4年前、系列の整形外科にリハビリ目的で、以前から注目していた初動負荷トレーニングのマシンを導入しました。痛み予防にはカラダの柔らかさが重要ですから。患者さんに好評だったので、デイサービスにも取り入れることになったんです」(事務長の甲斐政行さん)
利用者の声が効果を物語る。
「初動負荷を使いたいからうちを選んだという方もいらっしゃいます。マシン利用後に歩くのが楽になった、姿勢が良くなったという声も聞きますね」
施設に併設するジム〈メディカル越谷〉なら一般利用も可能。8種類15台の初動負荷トレーニングのマシンがずらりと並ぶ。
「筋肉をつけるだけではなく、カラダの可動性を上げないと年齢を重ねると痛みが出てしまいます。理学療法士がスタッフとして働いているので、痛みがある方やパフォーマンスを上げたい方はぜひ相談してほしい。正しい知識でサポートします!」(理学療法士の岩澤祐希さん)
10年後、20年後を見据えてカラダをメンテナンスしよう!