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新日本プロレス「100年に一人の逸材」棚橋弘至が綴る、大胸筋のように厚く、起立筋の溝のように深い筋肉コラム。第30回のテーマは「筋肉が育つ環境の整え方」について。
筋肉を大きくしたり、理想のカラダに近づけたりするためには、まず環境を整えたいですよね。例えば、近くに通えるジムがあること。他には、カラダがカタボリック(筋肉が分解される)になる前に、食事やプロテインを摂れるようにすること等々。
今回のコラムでは、トレーニング内容ではなく、その周り、つまり「筋肉がよく育つ環境」について書いていきます。
筋肉の成長に大事なのは【トレーニング】【食事】【休息】の3つ。
これは、基礎の基礎なので、皆さんご存知ですよね。…ご存知とは思いますが、さらにイメージを膨らませるために、果物や野菜を思い浮かべてください。どういった環境だと、よく育つのか?
太陽! 土壌! 水分! はい、これです。
いや、例えに失敗しましたね。ええ。これも【トレーニング】【食事】【休息】と同じように、実にざっくりしていますよね(笑)。なので、この3つをさらに細分化して、細かくチェックしていきましょう!
はい。という以上の項目に、全てチェックが入ると、あなたはもうすでに【棚橋】です(笑)。しかしながら、これらが本当に重要なのです。
激しいトレーニングで、しっかり筋繊維を破壊できたとします。でも、そのあと栄養が取れていなかったら…筋肥大は期待できません。栄養が補給できたとしても、しっかり眠れなければ…筋肥大の望みは薄くなります。
そう。この様に、トレーニングからスタートするカラダ作りではあるのですが、栄養補給や回復も同じくらい大切なのです。
このコラムを読まれた皆さんも「オレ、栄養足りてなかったかも」「私、睡眠足りてなかったかも」と、いくつか気付きがあったのではないでしょうか?
トレーニングをするというのは、しなくても生きていける人生の中で、皆さんが選んだ選択肢です。なぜ、苦しい思いをして、食べたいものも我慢して…と、思うかもしれません。しかし、それが「より良く生きる」ということなのだと思います。
苦しい思いをしたからこそ、土壇場で踏ん張れる。節制した生活をしているからこそ、食べることへの感謝が生まれる。睡眠を意識することで、心が穏やかになり、人に優しくできる。こんな派生的な効果も期待できるのが、トレーニング(適度な運動)の良いところでもあります。
しかしながら世の中は世知辛く、そんな筋肉の桃源郷はなかなかありませんが、意識して生活するのとそうでないのでは、少しずつ差が出てきますので、僕を信じて挑戦してみて下さい。
まぁ、僕が生きてきた中で【トレーニング】【食事】【休息】の三拍子揃った場所が、1つだけ心当たりがあります。
ええ、皆さん…新日本プロレス道場に住みましょう(笑)。
たなはし・ひろし/1976年生まれ。新日本プロレス所属。立命館大学法学部卒業後、1999年デビュー。低迷期にあった同団体をV字回復に導き、昨今のプロレスブームをリング内外の活動で支える。