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この店にこの元選手あり。今回紹介するのは、さいたま市宮原町にある元Jリーガー・盛田剛平さんの〈盛田軒 もりけん〉。
盛田剛平さん
もりた・こうへい/1976年生まれ。大学No.1ストライカーとして注目され、1999年浦和レッズに入団。7チームに所属し2017年引退。J1通算231試合、13得点、J2通算144試合、16得点。浦和レッズのスクールのコーチも兼任する。
かつてJリーグの浦和、広島などで19年間プレーした盛田剛平さんが3月にラーメン屋〈盛田軒〉をオープンした。
屋号の「もりけん」は子どもの頃のあだ名と「もりたラーメン研究所」から付けられた。現役時代は浦和レッズと大宮アルディージャに所属しており、両チームのサポーターもよく来店する。
盛田さんはサッカー界きってのラーメンマニアで、食べ歩いた店は1000軒以上。ファンの間で「ラーメン師範」と呼ばれるほどの存在だ。
「現役時代から、ファン感謝デーなどでラーメン屋さんとコラボして僕が監修するラーメンを提供していて、作る方の興味はずっとありました。
その後選手を引退して年齢が40代後半に差し掛かった時に“体力があるうちに自分のラーメン屋をやりたい”と強く思ったんです。自分にとってサッカーとラーメンは同じぐらい大切なもの。いまお店をやらずに後悔したくなくて」
開店にあたってはクラウドファンディングを募り、その資金で製麺機を設置。「やるからにはスープも麺もこだわりたいんです」。この発言からも本気度が伝わってくる。
一方で、ジュニアスクール(浦和レッズハートフルクラブ)のコーチ業も兼任。二足の草鞋は決して楽ではないが、盛田さんは充実した毎日を送っている。
「次のビジョンは店舗の拡大と、プレーヤーとしては果たせなかった海外進出。引退したサッカー選手の受け皿にもなれますから。あと、いずれ自分の店の味がカップラーメンになったら最高ですね」
取材・文/黒田 創 撮影/園山友基
初出『Tarzan』No.855・2023年4月20日発売