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なぜ運動で頭が良くなるのか。最新研究でわかってきた“すごい”効果
作業記憶の向上に有効なのは筋トレである
複数の情報を行ったり来たりしながら処理する脳の機能を作業記憶という。
話がちょっと脱線してもきちんと本筋の話題に戻せたり、手順を考えながら流れるような動きで料理を作る。こうした作業ができるのは作業記憶がしっかりしているから。世に言うマルチタスク能力が高いということだ。
で、このマルチタスク能力を高める運動としては有酸素運動より筋トレが有効といわれている。
質の高い研究を束ねた信頼性の高いメタ解析でも、さまざまな運動を比較した結果、作業記憶への影響が優れているのは筋トレということが報告された。
そこで筋トレと腕や脚のランダムな動きを組み合わせた運動をご紹介しよう。週に3〜4回行えば、成果が表れるはず。
ココに効く!
作業記憶に関わっているのは人間らしい理性を司る前頭葉。話が脱線しても戻ってこられるのは、前頭葉の働きが冴えているから。
トレーニングのやり方
- 下記で紹介する“左右の順番”を覚えてプランクとクライミングを交互に2〜3セット行う。
- エクササイズは週3〜4回取り入れること。
- エクササイズは4週間以上継続すること。
STEP① プランク(1分)
床にうつ伏せになり、両肘を床についてカラダを持ち上げる。肘は肩幅、両足は腰幅に開く。この姿勢を保ちながら左右の手を前方に伸ばす。右→左→右→右→左→左の順番を頭に入れて1分間繰り返し。
STEP② クライミング(1分)
プランクが終わったら今度は左右の膝を手前に引き寄せる運動。順番は右→左→右→右→左→左。1分間繰り返したら1分休んで再びクランチ。2〜3セット行うと終盤には右左の順番があやふやに。頑張ってクリアを目指そう。