副交感神経を優位に。就寝前の10習慣。
体幹を鍛えるとどんないいことがあるの?
膝に違和感を感じたら。やわらかい膝を手に入れる
筋力アップを狙えるヨガポーズ4選。
「太らない」糖質の摂り方の基礎知識。
ハイレベルな自体重トレで腹筋を割りに割る。
デスクワークで凝り固まった肩へ3ステップアプローチ。
痩せを取り巻く7つの危険信号とは?
  • 公開:

布一枚で夜を明かす。「ダイヤモンド型」シェルターの張り方

布一枚で夜を明かす

連載「ジャングルブック」では、都市でも自然でも、いざという時の役に立つ“生き抜く力”にまつわる知恵を紹介。今回のテーマは「布一枚で夜を明かす」。

地震や台風、津波に豪雨…。日本は世界有数の災害大国といわれている。

あなたは、突然訪れる危機を切り抜け、生き抜くことができるだろうか。この連載「ジャングルブック」を読めば、都市でも自然でも、いざという時の役に立つ“生き抜く力”がメキメキと身につく。

サバイバルの基本となるシェルターを学ぶ

初回のテーマは、サバイバルの基本となるシェルターのこと。

森で遭難、あるいは災害に見舞われ見知らぬ街で孤立した時、その場に留まって助けを待つにも、行動の拠点とするにも、シェルター作りは必須スキル。安全に一夜を明かすことができれば、生存確率はグッと高まる。

では、どんなシェルターを作ればいいだろう。

なぜそれが必要か」を考えるのは、サバイバルにおける重要なファクターだ。そもそもシェルターに求めるのは、①体温を奪う雨風から身を守り②ある程度の暖かさを保て③心理的な安心感を得られること

これらを満たすためには、なにも立派なテントは必要ない。周囲にありあわせの布一枚さえあれば、役割は十分に果たしてくれる。その最もシンプルな形が、3×3mのタープを使った「ダイヤモンド型」という張り方だ。

「ダイヤモンド型」という張り方

設置方法は簡単。

1つの角を木の枝などで立ち上げ、その他の角をペグなどで固定するだけ。慣れれば5分とかからずに設営が可能で、撤収はテントよりも早く済む。

セットアップ
Jungle Book 布一枚で夜を明かす シェルター サバイバル術

※Dに接続するロープの角度はA〜Cのラインに対して直角に近づくほど居住空間が広く取れる。

用意するのは、タープ、ポール(2m程度を1本、1m程度を1本)、ペグ5本。ポールとペグは枝などでも可。

  1. 風上に角が来るようにタープを広げ、Aをペグダウン。
  2. B2か所を30cm程度内側に仮留め。
  3. Cを長いポールで立ち上げ、ロープを張る。
  4. Dをロープで風上方向へ引き上げ、短いポールに巻き付けてペグダウン。
  5. B2か所を含め、各部の張りを調整して完成。

なによりダイヤモンド型が優れているのは、焚き火との相性の良さだ。天井が高いためタープの近くで火を焚くことができ、その熱がタープ内に籠もることで、想像以上に暖かく過ごすことができる。

非常事態、雨風を防げるだけで命が助かることもある。まずはキャンプやバーベキューの際に一度試してみてほしい。その快適さに、きっと驚くはずだ。

シェルター 4つのテクニック

① 焚き火の熱で暖かく眠れる

Jungle Book 布一枚で夜を明かす シェルター サバイバル術

火を適切にコントロールすることができれば、タープの下で焚き火をすることが可能。火を絶やさないことで、条件によっては寝袋がなくても朝まで暖かく眠れる(焚き火は消してから寝るのが基本。非常時のみと心得よう)。

また、焚き火は照明、調理用の熱源にもなる。いわばタープで作る1Kの部屋みたいなものだ。

② 使えるものは何でも使え

ビシッと立った張り姿が美しいダイヤモンド型だが、サバイバルの観点から言えば、見た目よりも楽に張れることが正義。木の枝をポールにせずとも、生えている木に直接結びつけてしまうのも手。

また、タープがなければブルーシートやカーテン、シーツなど布であれば何でも代用可能。頭を柔軟に使うことがサバイバルのコツだ。

③アイデア次第で応用は無限大

ダイヤモンド型は、タープをシェルターとして用いる際のごく基本的な形。それゆえ応用も利きやすい。

Jungle Book 布一枚で夜を明かす シェルター サバイバル術

上の図のように、たるみがちな部分を背面側に引っ張ることで居住性を高めたり、風向きが大きく変わってしまった時には、メインポールの位置を変えてペグを数本打ち直すだけで、簡単に開口部の向きを変えられる

また、ダイヤモンド型以外にも、テントのように閉じられる「ピラミッド型」、複数人でも快適に過ごせる「Aフレーム型」など張り方はさまざま。TPOに合わせて柔軟に対応できるのが、正方形タープの利点だ。

④ 張り方のコツは風を読むこと

ダイヤモンド型を張る時は、まず風を読み、風上を背にして張るのが鉄則。正しく張ることができれば風に強いが、風がタープ内に直接吹き込むような形になってしまうと、最悪タープが飛ばされてしまうことも。

風が強い日にはメインポールを固定するロープを2本にしたり、ペグを打つ箇所を増やすなど、臨機応変に対処しよう。

edit&text: Ryo Ishii illustration:Yoshifumi Takeda 監修・取材協力/伊澤直人(週末冒険会代表)※最新著作『焚き火の教科書』(扶桑社)好評発売中。

初出『Tarzan』No.834・2022年5月26日発売

Share

関連記事:

Share