厚くする、立体感を出す…。目的別・大胸筋の自宅トレ4選
胸は、男女ともに上半身の見た目を左右する部位。鍛えれば分厚い上半身も広々とした上半身も、思いのままだ。ここを牛耳るのは、大胸筋という扇形の筋肉。上部、中央部、下部のどこに重点を置くかで、胸は細かくデザインできる。ここでは、胸部にフォーカスした目的別4種目を紹介。
取材・文/井上健二 撮影/小川朋央 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/天野誠吾 トレーニング監修/澤木一貴
初出『Tarzan』No.837・2022年7月7日発売
目的①:胸を厚くする
ノーマルプッシュアップ(大胸筋中央部)
台を使うことで肩関節の可動域を広げる。4カウント(4秒)で胸を下げ、2カウント(2秒)で戻る。これを10回。
- 高さ15cmほどの2つの台(なければ雑誌を束ねる)に、肩幅よりも広めに両手をついてうつ伏せになる。
- 両脚を揃えてまっすぐ伸ばし、爪先を立てる。
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、お尻を締め、頭から踵まで一直線に保つ。
- 肘を曲げ、胸を床すれすれまでゆっくり下げる。
- 両手で台を押して元に戻る。
さらに可動域を変えて鍛え分ける
ボトム寄りで反復する動作を30秒間繰り返し(大胸筋外側に効く)、続いてトップ寄りで反復する動作を30秒間繰り返す(大胸筋中央部に効く)。
目的②:胸下部を立体的にする
プルオーバー(大胸筋下部)
ボトルをできるだけ低く下げ、 胸を大きくストレッチさせる。2カウント(2秒)でボトルを上げ、4カウント(4秒)で戻す。これを10回。
- 椅子の座面に背中をつけて仰向けになる。
- 両手に2L入りのペットボトルを1本ずつ持つ。
- 腕を伸ばし、ボトルをできるだけ低く下げ、胸をストレッチする。
- 両膝を腰幅で90度曲げ、下半身を安定させる。
- 骨盤を、肛門を床に向けるように前傾させる。
- 肘を伸ばしたまま、胸を絞るように、大きな弧を描きながらボトルを胸上まで持ち上げ、ゆっくり元に戻す。
- ボトルを持ち上げる際、骨盤を肛門が天井に向くよう後傾させながら、お尻を軽く起こす。
目的③:胸中央部と谷間を攻める
スベントブレス(大胸筋中央部)
肘を曲げた状態から、完全に伸ばし切る。60秒間にできるだけたくさん丁寧に行う。
- 両足を肩幅に開いてまっすぐ立つ。
- 両手のひらを開き、2L入りのペットボトル1本を縦に持つ。
- 肘を曲げ、ボトルを胸の前で構え、両手のひらで潰すように左右から力を加える。
- 力を加え続けたまま、肘をまっすぐ伸ばし、床と平行にボトルを前方へ押し出し、元に戻す。
- 胸を張り、上体が前傾したり、後傾したりしないように、まっすぐ保って行う。
目的④:胸上部を盛り上げる
デクラインプッシュアップ(大胸筋上部)
椅子に足を上げることで可動域を広げる。60秒間にできるだけたくさん丁寧に行う。
- 椅子の座面に両足を乗せる。
- 両手を肩幅よりも広めに開き、床についてうつ伏せになる。
- 両脚をまっすぐ伸ばし、爪先を立てる。
- 肩甲骨を寄せて胸を張り、お尻を締め、頭から踵まで一直線に保つ。
- 肘を曲げ、胸を床すれすれまでゆっくり下げる。
- 両手で床を押して元に戻る。