【選び方・使い方】フォームローラーを使いこなすためのQ&A
フォームローラーの選び方と使い方をQ&Aでわかりやすく解説。そもそもフォームロラーってなに? 突起が付いている意味はあるの? などの素朴な疑問もすっきり解消。ショートタイプ、ロングタイプ、それぞれの筋膜ケア法も紹介!
取材・文/黒田 創 撮影/小川朋央 スタイリスト/笠島康平 ヘア&メイク/村田真弓 監修/山下三輝(SAWAKI GYM)
初出『Tarzan』No.830・2022年3月24日発売
Q1.フォームローラーって何?
→円筒形のフィットネス器具。ストレッチや筋膜ほぐしに使う
登場したのは1980年代後半。一部アスリートの間で人気を博し、一般人にも普及されていった。柔軟性を高めたり、体幹のトレーニングにも適している。
当初は《ストレッチポール®》など限られたメーカーの商品が中心だったが、近年はメーカーも価格帯もかなり幅広く、100円ショップでも購入可能。予算や目的に応じて選ぼう。
Q2. 動かし方、乗り方は?
→ローラーに対し垂直に乗り、前後に30~40秒ほど動かす
カラダを前後に30~40秒程度動かして、患部に当てたローラーを転がすのが基本の使い方。ロングタイプは、長さを生かして縦置きにし、背骨を乗せて行うエクササイズもある。あまり長くやると特定の筋肉だけが過度に緩み、バランスが悪くなるので注意を。乗っているだけでも筋膜はほぐされる。
Q3. 短/長、硬/柔の違いは?
→それぞれにちゃんと理由がある。特徴を知ったうえで選ぼう
ロングは約60cm~1m、ショートは約30cmが目安。ロングはストレッチ、筋膜ほぐしの両方に使え、使い方次第で複数の部位にアプローチ可能。ショートはピンポイントでほぐすのに有効で、こちらの方が初心者向きだ。硬いローラーは筋肉や筋膜に伝わる刺激が強くなる。初めは柔らかいものから使うように。
Q4. 突起があると何がいいの?
→形状によってカラダにさまざまな刺激が与えられる
表面材はツルッとしたオーソドクスなタイプの他、溝が入ったもの、丸状の凹凸がついたもの、場所ごとに異なる突起がつくものなど、種類はさまざま。
横向きの溝は、数本の指でじんわりと筋膜を流しほぐすような役割を持つ。丸い凹凸は指圧のような柔らかい刺激を、深く鋭い凹凸は筋膜の深い部分まで強い刺激を与える目的だ。
Q5. フォームローラーを使った筋膜ケア法は?
→ロング、ショートの使い分けで全身くまなくアプローチ!
ここでは基本的な筋膜ケア法を紹介。長短それぞれの特徴を活かし、カラダ全体を整えよう。
「ロングタイプで背中と下半身を中心とした複数の部位に、ショートタイプで胸や腕、ふくらはぎなど細かい部位にアプローチします。体重をかけ、ゆっくり刺激を感じながら行ってください」(トレーナーの山下三輝さん)