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減量中こそしっかり摂りたいタンパク質。その補給源を牛豚鶏に限るのはもったいない。異彩を放つポテンシャルが秘められた“第四の肉”、ダイエッターこそ食べるべき!
日本では肉といえば牛・豚・鶏がメジャーだが、肉の世界は奥深い。昨今カラダづくりやダイエットに励むトレーニーの間で注目を集めるのが“3大肉”以外の肉、第4の肉だ。
「その味わいもさることながら栄養価の高さが大きな魅力です。3大肉に比べて第4の肉は赤身中心で低脂質。また良質な脂として知られる不飽和脂肪酸が豊富な肉が多いため、健康志向の方に愛されています」と、料理研究家の牛尾理恵さん。
「必須アミノ酸に加えビタミンやミネラルをバランスよく含んでいるのも特徴です。よって代謝向上や疲労回復などの効果が期待でき、カラダをよりよく変えたい時に最適です」
食欲とカラダづくり欲の両方が叶う第4の肉、使わない手はない!
“豚の先祖”とも呼ばれる猪の肉だが、その栄養価で注目すべきは鉄分とビタミンB群の含有量。豚もも肉と比べると前者は約3.5倍、後者は約6倍にも及ぶ。猪肉の脂質は第4の肉の中でも多いが、3大肉には含まれない悪玉コレステロールを減らして血行改善を期待できる多価不飽和脂肪酸も含有しているのが特徴。亜鉛も豊富だ。
第4の肉の中でも手に入りやすいラム肉。特にもも肉はタンパク質が豊富で、必須アミノ酸が豊富。L-カルニチンをはじめ、カラダの成長に大きく関わるリジン、免疫増強作用のあるメチニンなどバランスよく摂れる。脂質に不飽和脂肪酸を含んでいるのも特徴。代謝に欠かせないビタミンB群や抗酸化作用を持つビタミンEも含有。
低カロリー&高タンパクな馬肉。運動時のエネルギー源として活用され、疲労回復効果が期待されるグリコーゲンが豊富なのも特徴。馬肉は脂肪が少なく、その脂質も不飽和脂肪酸が中心。鉄分やカルシウムなどのミネラルの含有量も豊富。生食も可能なので、新鮮な馬肉が手に入れば調理油を使わずにヘルシーに食べられる。
3大肉に引けを取らないタンパク質量を誇りつつも、エネルギーや脂質は圧倒的に少ないという点でダイエット向きな鹿肉。アミノ酸が豊富で、脂肪の代謝に不可欠なL-カルニチンや疲労回復効果が期待されるアセチルカルニチンなどが摂れる。さらにはカラダに吸収されやすいヘム鉄を含むほか、その他のミネラルもバランスよく含有する。
OLとして働きながらビキニアスリートとして世界で活躍する安井友梨さん。ボディメイクを究める彼女にとって第4の肉は欠かせないもの。
「食べ始めたのは7年前、31歳の頃。その前年の競技1年目はトレーナーの指示のもと、鶏胸肉、ささみ、ブロッコリーだけを食べました。結果、どう味付けしても飲み込めないほど鶏肉が苦手に。競技2年目初期は牛赤身肉を中心に食べましたが、おいしくて食べ過ぎたせいか、めちゃくちゃ太りまして…。
そんな時にビルダーの方々に勧められたのが馬肉。会社に冷凍した馬肉ミンチを持参して納豆や卵と和えて食べたり、家では専門店の通販で購入した肉でハンバーグやステーキを作っていました。すると3大肉を食べていた頃に比べて筋肉がつきやすくカラダに張りが出たので、合っているかも!と」
それを機にさまざまな肉に挑戦。
「オーストラリアに留学していた頃よく食べていたワニやカンガルーの肉も食べるように。前者は鶏肉をよりプリプリにしたような味で、後者は脂質が低く減量期に重宝。その後ハマったのは猪肉と鹿肉。
猪は豚肉と似ています。競技を始めてから豚肉の脂質が気になり控えているので助かります。鹿は牛ヒレ肉に近く一番のお気に入り。DHAやEPAも摂れるので魚嫌いの身には便利です。ラムやダチョウもよく食べます」
いまや3大肉より身近な存在だ。
「家族と食事する時、たまに牛肉を食べると胸焼けしますが、第4の肉はもたれない。一年の大半を減量に充てますが、時期や体調により複数種の肉を食べ分けるので飽きません。おいしいものをたくさん食べつつ痩せたいので第4の肉が一番です」
取材・文/門上奈央 撮影/小川朋央 イラストレーション/イオクサツキ 料理製作・スタイリング/牛尾理恵(栄養士) 編集/阿部優子
初出『Tarzan』No.829・2022年3月10日発売