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いつも食べすぎちゃう…それ、亜鉛不足が原因かも

ローストビーフ

食事を減らせば痩せる!は大正解だけれど、それだとツラいのも事実。贅肉の浮き輪(=お腹まわりの脂肪)を取るには、普段の食事に栄養・機能をプラスする「足す食事」を取り入れたい。今回は、脱・贅肉浮き輪に亜鉛が効く理由を解説。

浮き輪ゾーンの贅肉とは?

浮き輪ゾーンの図説

浮き輪ゾーンとは、ヘソと左右の腰骨との間を中心に、腰まわりを贅肉が帯状にグルリと一周する部分(写真上の色で示した部分)。内部には内臓脂肪が溜まり、外側を皮下脂肪が腰まわりを一周するように囲み、溜まった体脂肪が、浮き輪をハメているように見えることから名付けた。

ダイエットというと、これまではカロリーや食事量を減らす「引く食事」が主流だった。でも、カロリーや食事量を減らす食生活は窮屈だし、辛くて長続きしない。

そこで脱・浮き輪のためにぜひ取り入れたいのは、贅肉を落とすために欠かせないものをプラスする「足す食事」(詳しくはこちらの記事:本気で痩せたいなら食事にタンパク質をプラスすべき理由)。

今回は足したい9つの栄養素と機能性成分の中から、亜鉛を解説。

亜鉛の欠乏が食べすぎに繋がっている!?

肉類や魚類に多い亜鉛は、失いやすいミネラル。忙しいとつい頼りたくなる加工食品やレトルト食品には、亜鉛の吸収を阻害する食品添加物が含まれる。また、亜鉛はアルコールを代謝する酵素の成分でもあり、お酒を飲みすぎると亜鉛の消費量が増えるため、足りなくなりやすい。

亜鉛が足りないと困るのは、味覚異常が生じやすいため。舌で味を感知しているのは、舌表面の味蕾にある味細胞。味細胞は、体内の細胞で、もっとも新陳代謝のスピードが速いタイプの一つだ。

細胞の新陳代謝には、亜鉛が不可欠なので、亜鉛が足りないと味細胞のターンオーバーが滞り、機能が落ちて味覚を感じにくくなるのだ。味覚異常が起こると、食事の満足感が下がるので、結果的に食べすぎにつながりやすい。

加えて、亜鉛は男性ホルモンテストステロンの生成にも関わる。テストステロンは筋肉の合成を助け、体脂肪の分解を促す。ゆえに、テストステロンが減ると筋肉量の維持が難しくなり、体脂肪を分解しにくい浮き輪体質になる恐れがある。亜鉛が欠乏しないように食事を見直そう。

亜鉛の1日の摂取推奨量
男性 女性
11mg 8mg

亜鉛が摂れる食材例

牛肉
牛肉

可食部100g当たりの亜鉛:4.1mg

パルミジャーノ
パルミジャーノ

可食部100g当たりの亜鉛:7.3mg

牡蠣
牡蠣

可食部100g当たりの亜鉛:14.0mg

取材・文/井上健二 撮影/大嶋千尋 スタイリスト/西森萌 監修・料理作製/河村玲子

初出『Tarzan』No.831・2022年4月7日発売

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