問1. ストレングスが必要な理由は?
- 重力に負けないカラダを作るため
- スポーツの技術向上のため
- カラダの機能を高めるため
国際ストレングス&コンディショニング協会(以下NACA)によれば、ストレングスとは“筋力、パワー、筋持久力のみならずスピード、バランス、コーディネーション等の筋機能が関わるすべての体力要素に不可欠な能力であり、単に力発揮の大きさを表すだけでなく、状況に応じて適切に筋活動をコントロールするための「神経-筋系全体の能力」”と定義されている。
その能力を高めるための手段の一つが、自体重トレ、あるいはマシントレなど、筋肉に抵抗する動作を繰り返すレジスタンス・トレーニング、いわゆる筋トレだ。
普段人間は重力がかかった状態で生活をしているため、快適に過ごすには重力に逆らえるカラダを作ることが重要といえる。ゆえに正解は①の重力に負けないカラダを作るため。スポーツを楽しむには筋トレも欠かせないが、技術向上には競技に合わせた技術練習、機能を高めるにはコンディショニングが必要になる。
問2. 次のうち、筋トレが必要な人は誰?
- マラソン大会でタイムを縮めたいランナー
- しなやかなカラダを作りたい女性
- 普段の業務内容が力仕事の男性
問1で述べた通り、筋トレが必要な理由は重力に負けないカラダを作るため。つまりアスリートだけが取り入れる特別なものではなく、老若男女問わず誰もが行うべきものであるということを理解しておこう。というわけで、問いのアンサーは①②③全員。
①のランナーに関しては、筋トレを敬遠する人も少なくないが、重力に逆らって重心移動を続けなければならないマラソンこそ実は筋トレが必要不可欠。
そして②の“しなやかなカラダ”を作る方法というとストレッチやヨガの印象が強いが、女性らしい曲線美は筋トレによって作られる。
③の建設や運送業など日常業務が力仕事の人も、使う筋肉に偏りが生じて筋肉のつき方がアンバランスになっている可能性があるため、筋トレでバランスを整える必要がある。
そのほか、体力をつけたい高齢者やボディビルダーなど、トレーニングの内容こそ違えど、全員に必要なのが筋トレなのである。
問3. 階段の上りと下り、筋トレの要素が強いのは?
- 上り
- 下り
階段だけでなく、登山や坂道など出くわす場面が多い上り下り運動。一見呼吸が苦しい上りの方がカラダにかかる負荷は大きいように思えるが、こと筋トレとなると実は下りの方が筋骨格系に刺激が入りやすい。
階段や坂道を下るときは重力に沿って落ちるわけではなく、大腿四頭筋を中心とした脚の筋肉が伸びながら耐えている(これをエキセントリックの収縮という)。つまり重力に逆らった抵抗が働くため、筋トレの部類に含まれるというわけだ。
一方上りも筋肉の収縮を繰り返すことで筋力アップが期待できるが、それよりも心肺機能の向上という役目の方が大きい。