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withコロナの生活様式によりマスク着用がスタンダード化している。日中の外出時、ずっとマスクを着け続けていると、感じる弊害の一つが「耳の痛み」。その痛みを軽減するお助けグッズ…それが《耳を守りマッチョ》なのだ!
マスク着用がスタンダードになった4月、ネットを中心に筋肉ラバーの話題をさらったアイテムがある。その名も《耳を守りマッチョ》。一見筋肉隆々なフィギュアだが、両腕にマスクのゴムひもを引っ掛けて、耳の痛みを軽減する商品だ。
この斬新な留め具を開発したのは、神戸市在住のイラストレーター・斉藤幸延さん。
斉藤幸延(さいとう・よしのぶ)/1976年生まれ。98年から〈コナミ〉でキャラクターデザイナーとして活動し、2004年独立。本格的な筋トレ歴5年目。最近は下半身の筋肉を強化中!
「最初はマスクそのものを作ろうと考えていたんですが、ネットサーフィンしていると、長時間のマスク装着による耳の痛みに悩んでいる人が多かったので、《耳を守りマッチョ》を作ることに。理想的な筋肉の付き方をしたカラダをベースに、僕自身が好きな部位をモリモリに盛り、“到底なれないけれど、目指したいカラダ”をイメージして具現化しました(笑)」(斉藤さん)
なんて溢れる筋肉愛。実は留め具の前にはカプセルトイ《マッチョすぎる箸置き》をプロデュース済み…!
「マッチョを生活に取り入れてもらおうと、食卓で使うアイテムを考案しました。お腹と背面の両方に箸を置ける2WAY仕様です」
いずれも3次元データで設計し、3Dプリンターの原型を型取りして制作。デジタルを駆使することでリアリティを追求した力作だ。それにしても、この創作意欲の源とは一体? 実は斉藤さんご本人も筋金入りのトレーニーで、筋トレデビューは中学生の頃という。
「ジャイアント馬場さんや長州力さんらのファンで“重い選手をポイポイ投げられてすげー” “筋肉がある人、かっこいい!”と思って鍛え始めました。彼らの太い腕と分厚い胸に憧れたんです。サラリーマンになって仕事に熱中していた頃は筋トレから遠ざかっていましたが、5年前から健康維持も兼ねて再開しました」
一時はボディコンテストに出るためボディメイクに励むも、ひょんなことからパワーリフティングのジムに入会して、今に至る。
「自分の周囲にいるマッチョたちや、普段ユーチューブなどで見ているトレーニング動画が、僕の作品のインスピレーションの源です。最近は自分自身がパワーリフターとしてカラダを作るなかで高重量のスクワットに励んでいることもあり、大腿四頭筋やハムストリングスを描くのが最も楽しいです」
現在は年内発売を目標にマッチョモチーフのアクセサリーを制作中。いつかマッチョな家具を作るのも夢だそう。熱量に感服です!
取材・文/門上奈央 撮影/北尾渉
初出『Tarzan』No.797・2020年10月8日発売