生理前の肌の乾燥や、吹き出物の回避方法はありますか?(20代女性)
読者から寄せられた質問に、『ターザン』推薦の専門家がズバリ回答! 生理とカラダのお悩みには、レディースクリニック『イーク表参道』の副院長を務めながら、国立スポーツ科学センターにて女性アスリートへの支援も行う、高尾美穂先生が向き合います。
取材・文/黒澤祐美
今回の質問
生理前は必ずと言っていいほど肌が乾燥したり、吹き出物ができたりしてしまいます。最近はマスク着用での肌トラブルもあるので、回避する方法があれば知りたいです。(20代女性)
A. 自然な変化ではありますが、気になる人はピルを服用しましょう。
生理前は、排卵後に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)が皮脂腺を刺激して吹き出物になったり、エストロゲン(卵胞ホルモン)の値が下がることで肌が乾燥しやすくなったりします。
いずれにしてもこれは正常なホルモンの変化であって、自然な現象であることをまずは受け入れてください。
それでも肌トラブルをなくしたいということであれば、ピルを飲むという手があります。ただし、どんなピルでもいいというわけではありません。
現在日本の医療機関で処方されているピルには数種類あり、吹き出物、PMS、生理不順など症状によって選ぶものが変わってきます。ホルモンに詳しい婦人科で症状を伝え、適切なものを処方してもらいましょう。
最近では、マスクの着用も肌荒れを助長させる原因の一つですね。
口まわりの吹き出ものは肌への物理的な刺激によるものなので、適度な通気性を保つことも大切。まわりに人がいないときはマスクを外す、スポーツマスクなど通気性がよく肌に合うものを選ぶ、といったことを心がけてみてください。