• テレワークには、いい椅子を。不朽の名作から最新の矯正椅子まで『ターザン』的・良品
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2020.05.06

テレワークには、いい椅子を。不朽の名作から最新の矯正椅子まで『ターザン』的・良品

テレワークにいい椅子

テレワークで自宅の椅子を見直すひとも多いのでは。そこで、不朽の名作から最新の矯正椅子まで、カラダをサポートする『ターザン』的・良品を紹介しよう。

椅子の3つの「基本タイプ」。

一概に椅子といっても目的や用途によって、そのデザインや設計はさまざまなものがある。当然、どんなシーンで活用するかで求める機能や果たす役割が変わってくる。まずは、我々の実生活に欠かせない3タイプの椅子、デスクチェア、ダイニングチェア、リビングチェアの基本構造から知っておこう。

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デスクチェア
デスク/オフィスや書斎などデスクワークで用いられる椅子。カラダを起こした姿勢での長時間の作業を想定し、背もたれの角度は90〜100度でリクライニングになっているものが一般的。
ダイニングチェア
ダイニング/食卓に置かれるダイニングチェア。なにかと作法の多いテーブルマナーへの配慮から背もたれの角度は90〜105度ほど。座った際に、美しい姿勢に見えることも計算されている。
ラウンジチェア
ラウンジ/心身ともに、最もリラックスした状態で過ごすラウンジ(リビング)では、基本的に、背もたれの角度は110〜120度。クッションやリクライニングなど、休息を目的とする機能も。

① アーロンチェア【デスク】

アーロンチェア
アーロンチェア/3サイズ展開。193,000円〜(ハーマンミラー/ハーマンミラージャパン)

1994年に誕生し、人間工学の研究が進歩するたびにアップデートを繰り返してきた、ハーマンミラーの“アーロンチェア”。「今では当たり前になった張力のあるメッシュ素材を世界で初搭載した革新的なモデルです。2016年にリマスターされて、仙骨と腰部の両方をサポートする機能(ポスチャーフィットSL)に改良され、座り心地がさらに向上しました。現代のデスクチェアの最高峰といっても過言ではないでしょう」(矢田部さん)。

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アーロンチェア
座った時の体圧分散の観点から、背もたれと座面を8つのゾーンに分けて、適材適所で張力の異なる糸が使い分けられている。
アーロンチェア
シートの高さ、肘掛けの位置と角度、さらにリクライニングの硬さまで細かな調整が可能。体格に応じたカスタマイズができる。

② アーユル・チェアー キャスタータイプ【デスク】

アーユル・チェアー キャスタータイプ
アーユル・チェアー キャスタータイプ/48,000円(アーユル・チェアー/アーユル・チェアー)

欧米人に比べて骨盤が倒れやすい日本人の座り方を徹底的に研究し、誰でも理想の座り方に矯正できる夢のような椅子が誕生。秘密は、座面部分。2つに割れた前上がりの座面を跨ぐように腰を下ろすことで、自然と骨盤が立ち、上下動式の腰当てが第4、第5腰椎を確実にサポート。「やや硬めの座面は、シートに坐骨が当たる感覚を摑みやすく、1日1時間座ることを習慣にすると、骨盤を立たせる姿勢が身につきます」(矢田部さん)。

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アーユル・チェアー キャスタータイプ
適度に弾力のある座面。2つに割れた小さな座面を跨いで座る形状で、自然と骨盤が立ち、腰への負担が少ない姿勢へと誘導する。
アーユル・チェアー キャスタータイプ
お尻と腰当ての間に空間ができないように、座面の奥にかけて傾斜がついた構造。座面と腰当ての高さをミリ単位で調整できる。

③ ティプ トン【デスク】【ダイニング】

ティプ トン
ティプ トン/30,000円(ヴィトラ/ヴィトラ)

スイスの公的機関の依頼で、学校で教師と生徒が座るための椅子として開発された、ヴィトラのティプ トン。「文字を書くなど前かがみの姿勢でデスク作業する時、どうしても背中が丸まってしまいます。そんな時でも、坐骨を立たせたまま体勢が変えられるように、脚部の先端に約9度の傾斜が施されたユニークなデスクチェアです」(藤森さん)。軽量なプラスチック素材で、スタッキングできる利便性の高さもあって、今ではオフィスシーンで用いられることも増えている。

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ティプ トン
座面の前方を削ることで太腿裏の圧迫を防ぎ、血液の循環を促す。着座からスムーズに立ち上がることができる。
ティプ トン
脚部の先端20cmほどが爪先上がりになった独自の形状。前方に重心を移しても安定した座り心地を確保してくれる。

④ バランス シナジー【デスク】

バランス シナジー
バランス シナジー/39,000円(サカモトハウス/サカモトハウス)

“カラダを休める”という椅子の概念を根本から見直し、人間が本来持つバランスを取ろうとする性質を活かして座るのがバランス シナジーの理論。「“歩くように座れる椅子”というコンセプトが気に入り、私の研究室にも置いています。背もたれのある椅子と違い、体幹に適度な刺激を与え、歩行時と同じ逆振り子運動を再現できる脚部の構造になっています。“座り疲れたら立つ”という腰痛対策には理想的なサイクルも生んでくれます」(岡さん)。

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バランス シナジー
太腿裏の圧迫をリリースする前下がりの構造で、現在は、トヨタ自動車、パナソニック、ソフトバンクなど日本の大手企業も導入。
バランス シナジー
デスクチェアの概念を変える、前後にゆりかごのように動くロッキングチェアのような構造。これが逆振り子運動を生む。

⑤ シュヴァリエ【デスク】【ダイニング】

シュヴァリエ
シュヴァリエ/320,000円〜(コルプス デザイン/日本身体研究所)

本特集を監修していただいた矢田部さんが手掛ける、コルプス デザインの椅子。「坐骨を立て、骨盤全体をサポートする理想的なポジションへ誘導するように座面には傾斜をつけました。ただ、姿勢を整えても、同じ体勢を長く続けるとカラダが固まってしまう。ときには、姿勢を崩すことも大事。そこで、脚を投げ出して座ることも想定し、滑り落ちない出っ張りを座面の先につけています」(矢田部さん)。体形を採寸後、矢田部さん自身がオーダーメードで製作。

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シュヴァリエ
骨盤をサポートする腰当ては、姿勢を崩すと背もたれとして機能。カラダが固まらないように、腰まわりはゆとりのある設計に。
シュヴァリエ
座面の先端の出っ張り(ストッパー)まで、すべて手作業で木を削り出す。その段差のない滑らかな作りは、熟練工のなせる業。

取材・文/宮田恵一郎 撮影/角戸菜摘 イラストレーション/越井隆 編集/宮田恵一郎 取材協力/矢田部英正(日本身体文化研究所)、藤森泰司(家具デザイナー)

初出『Tarzan』No.780・2020年1月23日発売

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