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インフルエンザの予防接種は受けた方がいい? 免疫の噂のウソ・ホントをチェック(10)

免疫のプロ、京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長の河本宏先生に教えてもらった免疫のこと。毎年流行するインフルエンザのことを、免疫の観点から教えてもらいました。

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Q10. インフルエンザの予防接種は受けた方がいい?

A. 完全ではないが受けると軽くて済む。

免疫とは一度罹った病気に罹らないか軽く済む働き。それなのにインフルエンザは毎年流行している。

それはインフルエンザウイルスの表面で抗原となる棘(HAとNA)が、毎年少しずつ変化する抗原ドリフトを起こしているため。ウイルスは原始的すぎて遺伝子の複製ミスを修復できないため、自然に形が変わり、一度罹っても抗体が効きにくい。

それでも抗体が少しは効くのは、「交差反応性」という現象のおかげ。交差反応性とは、標的となる抗原にオーダーメイドで作られたはずの抗体が本来の抗原以外にも反応するもの。インフルエンザウイルスのようにビミョーな変化なら、過去の抗体でもある程度効くことがある。

予防接種では流行(変化)の傾向を予測して作ったワクチンを打つが、完全な予測はできない。予測が外れると、まったく効かないことだってあり得るが、予測が当たると、感染の重症化を防いだり、感染期間を短くしたりする効果は期待できる。

PROFILE

河本宏(かわもと・ひろし)/1961年生まれ。京都大学医学部卒業。京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長血液細胞の分化過程を解明する傍ら、iPS細胞技術を用いた治療用再生T細胞の作製研究も進める。免疫学者ロックバンド〈Negative Selection〉リーダー。今回趣味のイラストで免疫を優しく解説。

取材・文/井上健二 イラストレーション/しりあがり寿 取材協力/河本 宏(京都大学ウイルス・再生医科学研究所副所長)

初出『Tarzan』No.778・2019年12月19日発売

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