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さまざまな要因で凝り固まってしまう首や肩、そして腰まわり。とはいえ重度ではなく、普通に日常生活を送れる程度ならとりあえずはカラダを動かそう。これらの部位の凝りは、うっ血が大きな原因。積極的にエクササイズを行うことで早期改善が期待できる。
ボート競技日本代表チームのトレーナーも務める小林靖さんは、そのアプローチとして2種類のエクササイズや対処法を掛け合わせた「掛け算エクササイズ」を提案する。組み合わせによって相乗効果が期待できるのだ。
「今は痛みがないけど腰痛を防ぎたい」または「過去に発症した腰痛を再発させたくない」という人に向けた予防策。有酸素運動で筋温を高める→ほぐしやすくなったところを狙うという流れだが、痛みのレベルによってできる有酸素運動が異なるため、本記事後半で確認を。
歩幅とスピードで強度を調節できるウォーキングは、たとえ腰に多少の張りや凝りがある場合でも行ってよい有酸素運動。スピードを速め、痛みが出なければランニングや自転車に移行してもOK。むしろ全身の血流を促すことになるので、積極的に取り入れよう。
前かがみになったときに違和感が出る人は、サドルの高い自転車に乗るのは×。サドルを下げて痛みが出ないのを確認してから乗るか、もしくはジムにあるリクライニング付きの自転車に変更するといいだろう。または、低強度のウォーキングを選択するのも手。
腰を反らせて痛い場合は、いきなり走り出さないこと。足を蹴り出すときに腰が反るうえに、地面からの衝撃が腰に響く可能性があるためだ。まずは歩いてみて、違和感がなければ徐々にペースを上げていこう。次の日の張りが強い場合は、ストップ。
取材・文/黒田創 撮影/山城健朗 スタイリスト/山口ゆうすけ ヘア&メイク/村田真弓 監修/小林靖(Body Refresh)
(初出『Tarzan』No.734・2018年1月25日発売)