犬と一緒にアクティブウォーキング!そのとき飼い主が知っておくべきこと
犬とヒトのカラダづくりに効果大のアクティブウォーク。犬と一緒にカラダを動かすのは楽しい。毎日の犬との触れ合いの時間も自分のトレーニングにしてしまおう。セーフティグリップをはじめ、正しいリードの持ち方を解説します。
取材・文/井上健二 撮影/山城健朗 スタイリスト/高島聖子 ヘア&メイク/大谷亮治 イラストレーション/藤田 翔 取材協力/西川文二(Can! Do! Pet Dog School代表、家庭犬しつけインストラクター)、河村玲子(トレーナー、管理栄養士) 参考文献/『子犬の育て方・しつけ』(西川文二著、新星出版社)
(初出『Tarzan』No.750・2018年9月27日発売)
一般的に散歩がOKになるのは、獣医から散歩の許可が下りる生後3か月目から4〜5か月目(2回目、もしくは3回目のワクチン接種後)。人間の子どもでいうなら8〜10歳に相当する。
むろん散歩=リードを付けて歩くアクティブウォーク。この時期までには、飼い主がその基本をきちんとマスターしておこう。愛犬の安全を守り、無用なトラブルのリスクを最小限に抑えるハンサムなアクティブウォークを心掛けたい。
ちなみに犬は飼い主の左側を歩くのが基本(歩道のない車道などで、左側を歩くのが危険な場合を除く)。
これは昔の猟犬や軍用犬での慣習が家庭犬にも受け継がれているという説が有力。右手で銃を扱うため、邪魔にならないように左側を歩かせたのだ。
上野公園の西郷どんこと西郷隆盛像は右側に愛犬を従えているが、軍服姿で銃を肩に掛けた肖像画ではしっかり左側に犬を連れている。
1. セーフティグリップの作り方をマスターする
リードにあらかじめ作っておきたいのは、セーフティグリップという結び目。これは拾い食いや飛び出し事故を未然に防ぐと同時に、安全な場所では犬の自由度を奪わず、リラックスできるポジションを作るための目安となる。
結び目を作って左手で握っておけば、毎回手元を確認しなくても、とっさに愛犬の身が守れる。
2. リードの片手持ちをマスターする
リードの持ち方には、両手持ちと片手持ちがある。両手持ちは、リードの先端の輪を右手の親指に掛けて、左手はセーフティグリップを、杖を持つように握る。片手持ちのやり方はイラスト解説の通り。どちらでも構わないが、セーフティグリップを杖のように持つことだけは忘れないこと。
3. 拾い食いを防ぐための「ヘソ止まり」の姿勢を覚える
犬が先頭を切って歩かないように躾ができていれば、飼い主が先にタバコの吸い殻など有害物に気付いて避けられる。それでも犬が拾い食いしそうになったら、ヘソ止まりというポジションを取る。このときにセーフティグリップを持っていれば、リードに引っ張られて犬の鼻先は地面に届かない。
4. 適切な長さのリードを準備する
伸縮リードでは、リードが不用意に長くなりすぎる恐れがあり、犬の拾い食いや飛び出しが防ぎにくい。固定リードを適切な長さにアジャストして使うのがベター。両手持ちで腰のフードを取るときも、アイコンタクトのために右手を顎の下に持ってくるときでも、負担のない“遊び”を設ける。